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ゼロから始めるバスフィッシング

バスの視野は広い

バスと人間の視野はものすごく違います。「魚が外の世界が見える頭上の範囲」を「フィッシュ・ウィンドウ」といって、研究の結果、97度の広がりを持つ視野であることが分かっています。

では、水中のバスは、この範囲の水上の世界しか見えていないのでしょうか。答えは「ノー」です。水中にロッドを入れると曲がって見えます。これは、光が屈折しているからです。

この屈折によって、魚の視野は驚異的に広がり、なんと160度の角度の範囲にあるものすべてが目に入ってしまいます。

しかも人間は遠くにいるつもりでも、この視野に入ったとたん魚にとっては、すぐ真上から現れた事になります。このように見えたバスは当然、外敵が来たと感じてあっという間に逃げてしまいます。

だから岸に近づくときは、出来るだけ姿勢を低くして、バスの視野に入らないようにしましょう。

バスは「斜め上と前方」のものが良く見える

動物は、視力(見える距離)、視覚(見える角度)、視軸(最も良く見える方向)がそれぞれ違います。これは、魚の種類によっても違ってきます。

海水魚のマダイやクロダイは、下方が一番良く見えます。だから、そこにいる貝類やゴカイなどを捕食するのに都合が良くなっています。マグロ類は、上方の対象のほうがよりはっきり見える視軸を持つので、アジやイワシといった小魚に下から食いつくにはもってこいの目になっています。

では、バスが最も良く見えるのは、どの方向なのでしょう。

バスが最も良く見える方向は「斜め上」と「前方」。となれば、バスにアピールするルアーのポジションやアクションも推測できるでしょう。

例えば、水深のある釣り場でよく使われるフリー・フォールというテクニック。これはワームをただ自然にユラユラと落としていくだけのテクニックですが、バスの視軸を考えると、理にかなっている事がわかるでしょう。

ただ、フリー・フォールの場合、直接アタリを感じない事もあり、慣れないとせっかくのアタリを見逃してしまいがちです。悔しい思いをしないために、フリー・フォール中のアタリを知っておきましょう。ラインが真下に出て行く途中で、フッとたるんだり、横にスーッと走ったり・・・こんなラインの変化もアタリなので、ラインの動きに良く注意しましょう。