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ゼロから始めるバスフィッシング

時間帯で居場所を変える梅雨時のバス

6月に入ると入梅を迎えます。大量に降る雨と、その合間に見え隠れする太陽は夏の光とそれ尾ほど変わりません。新しい水が流れ込みながら水温は上昇します。この頃のフィールドは一年で最も変化の大きい時期です。

バスの行動パターンは日照時間が長くなるにつれ、日中型から夜型へと変わりはじめます。バスのほとんどがミッドアフタースポーンとなり、貪欲に捕食します。

しかし、フィールドの状況が変わりやすい時期なので、場合によっては、時間ごとに居場所を変える事も珍しくありません。それにマッチしたつりを心がける事が重要になります。大きな要因となっているのは気圧の変化です。曇り、晴れ、急な大雨など、状況に応じた釣りを実践すれば爆釣の期待は大きくなります。

時間ごとの攻略

春~初夏のバスは時間によっても居場所が変わるので、時間帯にあった攻略を考えて行きましょう。

朝(6時~10時頃)

まずは、岸辺からからせめて行きましょう。

フィッシングプレッシャーが少ない事もあって、朝のバスはショアライン(岸辺)にいる事が多くなります。特に降雨で水位の上がるこの時期はより顕著になります。具体的にはアシ周りのフィードや桟橋、クイなどのマンメイドストラクチャーがそれに当たります。

この時期のバスの食事の中心は小魚よりも、ザリガニなどの甲殻類が中心になっています。この時期が彼らの産卵場所にあたるためで、魚よりも捕食しやすいことも考えられます。

日中(10時~13時)

梅雨でも晴れ間が広がればほとんど夏と同じです。湿度が高い分この季節のほうが不快指数は高いので、快適なレインウエアを着用したいですね。レインウエアの中がグチョグチョだと釣りで大切な集中力を持続することが難しくなります。というより、そもそも楽しくないですよね。

さて、豪雨の場合はさておき、雨天で気温が上がらなければ、朝のパターンを続ける方法もありますが、数は出てもサイズアップは期待できません。グッドフィッシュを望むならば、沖めのカケアガリや浚渫の肩を狙いましょう。

太陽が照りつけたらアシ際なら障害物の陰を中心に攻めます。桟橋、橋脚、ボート小屋下などのシェードをクランクベイトやバイブレーションで手返し良く攻めましょう。また、水通しの良いカバーも見逃せないポイントとなります。

午後(15~18時)

霞ヶ浦の場合、午後になると東風や南東の風が吹き始め、午後の5時頃には止むという傾向が強くなります。この風を読んで、午後の夕方のチャンスに備えるのが通というものです。

微風なら迷わず風の当たる風表のワンド状のアシ際や消波ブロック、比較的水深のある護岸の際を責めます。ショアライン(岸沿い)ならスピナーベイトで手返し良く攻めましょう。普段より早く引いたほうが好結果につながる事が多いです。

また、護岸の際にヒシモの固まりが溜まっていたら、それが50cmほどでもノーシンカー・リグなどをゆっくりと落とし込んでみましょう。風に流されたヒシモの陰にバスが着いていることも少なくないからです。

梅雨明け間近になると、バスの夜行性は一段と強くなり、夕方が朝食となります。夕方のマズメ時はベイトフィッシュの活動も盛んになるため、浅場で底が平坦な場所でトップを引いてみましょう。ただし、風が弱い事が前提です。