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ゼロから始めるバスフィッシング

快適なエリアにバスは集まる

霞ヶ浦では、7月にはいるとワカサギの漁期が始まります。春先から6月にかけて湖全体に拡散していたワカサギは、夏の到来とともに外周に集まり回遊を始めます。したがって、ワカサギをエサとして動いている多くのバスは、岸から離れてしまい狙いにくくなります。

ところがまれに漁で、小魚が脅され接岸するケースがあります。シャローにいるバスは、その岸に寄ってくるワカサギの群れを待ち伏せしています。岸釣りの数少ないチャンスです。しかしそのような状況にはあまりお目にかかれません。可能性があるとすれば、条件に恵まれた早朝に限られます。

真夏の時期は、やはり河川や山上湖へとフィールドを変えて、チャレンジするのが得策といえるでしょう。場所の移動が難しければ、朝や夕方の時間帯を攻めるという工夫が必要です。

時間帯別攻略

ここでも時間帯別の攻略を考えて行きましょう。

朝(4時~10時)

いかに真夏と言っても、早朝は太陽光も弱いので、バスはブレイクラインからシャローまで出てきて、ベイトフィッシュを捕食する事があります。こういった場合はシャッドやクランクベイトで手返し良く攻めます。

岸からブレイクまで届く距離なら、クランクベイトをキャストしてリトリーブの距離を変える事で潜行深度を制御しながら攻めます。つまり、深場を攻めるときはポイントよりかなり沖にキャストし、中層を攻めたいときはポイント近くにキャストするようにします。

日中(10時~15時)

ワカサギの回遊コースを攻め、ビックフィッシュを狙う場合、攻め方は朝と変わりません。ワカサギを捕食するバスは、ベイトが回遊してきたときは爆発的な食い気を見せますが、それ以外は反射食いに近い状態で反応する傾向があります。基本的には足を使って広範囲を手返し良く探る事が大切です。

昼を過ぎると霞ヶ浦には風が吹く事が多くなります。それまで釣れなくても、風の影響でバスの活性が変化する事も少なくありません。無風状態ではバスは底近くにいる事が多いですが、微風なら底から50cmほどの所にベイトが集中する傾向があるので、バスもそれに合わせてサスペンドします。

ただし、陸っぱりでは強風では釣りにくいのも事実。この時期は平地の湖(霞ヶ浦など)や野池にこだわらず、涼しい山上湖への釣行をおすすめします。夏の日中、大型のバスはシャローを回遊しますが、それをダウンショット・リグなどで、サイトフィッシングする釣りのほうが楽しいです。

午後(15時~17時)

日が傾くと、シェードは単体で立つクイにもできます。フラットエリアに点在するクイの下はカケアガリになっている事が多いです。太陽が真上にあるときは、カケアガリのそこにいたバスも、日が傾いてクイの影が延びるとクイも見逃せないポイントになります。

クイについたバスは中層にサスペンドしている事が多いので、ポイントと着水点を計算しながらカーブフォールで通します。

また、「水通し」も夏パターンの重要な要素です。シェードを攻める場合も水通しを考える事で釣果はかなり違うはずです。

夏になると湖全体の水温が上がり、溶存酸素が少なくなります。流れ込みなど水通しのいい場所は、常に新しい水が供給されるので、バスに快適なエリアになります。

また、風によって生じる波も、溶存酸素の供給源となります。霞ヶ浦では漁港の堤防がそれです。堤防にはダイレクトに波が当たり、白泡ができることすらあります。まずはクランクベイトを泡の中に通し、ワーム類でフォローします。軽くトゥイッチさせると効果的です。