ピーター・ブレグヴァドとジョン・グリーヴスを中心にしたユニット、ロッジ唯一のアルバムです。
ヘンリー・カウとスラップ・ハッピーが出会ってから、『KEW. RHONE.』やピーターのソロなどいくつかコラボレイション作品を発表している二人ですが持ち味はまったく違います。ところがここでもピーターのポップな面とジョンの渋い面がみごとに融合して異化作用を起こし、ソフィスティケイトされていながらも深遠な音楽が成立しています。1、2曲目などそれぞれのソロでも取り上げられている曲がかなり含まれていますが、このユニットとしてのまた違った完成度があり、単なる焼き直しではありません。またアントン・フィアの重いドラミングも強烈で、このユニットとしてのカラーを決定付けている感があります。
曲によってはアレンジも含めてかなりメジャーな雰囲気が感じられるため、ひょっとしたら彼らなりの売れ線狙いだったのかもしれませんが、もちろん売れませんでした。
2001/08/18