☆　東京高検は、最高裁に『 特別抗告 』を申し立てました！　( 2008.7.27 )

７月２２日(火)、東京高検は、破廉恥にも最高裁に『特別抗告』を申し立てました。 　私たちは、検察側のこの愚行に対し強く抗議致します。 　　今月１４日の東京高裁決定は、録音テープの状況から「櫻井の犯行状況に関する自 　白には取調官の誘導があったことをうかがわせるもの」があり、拘置支所に移監され 　た後、再度警察署に移監してもとの警察官の取調べを受けさせるなど「請求人らを虚 　偽自白を誘発しやすい環境に置いたことには問題があった」と当時の捜査・取調べの 　手法を痛烈に批判しました。 　　検察側は、重要な証拠を隠蔽したうえ、水戸地裁土浦支部に続き、東京高裁でもそ 　の主張が認められなかったにも拘わらず、それを反省するどころか、「弁護側の主張 　は単なる過去の審理の蒸し返しにすぎず、事実認定を揺るがすだけの新たな証拠があ 　るとは思えない」として、今回『特別抗告』を申し立てたものであり、さらに『虚偽 　自白を誘発しやすい環境』だったと認定されたことに対しては、「なぜ誘導と推定す 　るのか」と反発すらしている始末。「開いた口がふさがらない」とは、正にこのこと 　で、ここまで行くと『厚顔無恥』とか『鉄面皮』としか言いようがありません。 　　４１年の長きに及ぶ『布川事件』の歴史は、最初の捜査官の『誤認逮捕』から始ま 　って『自白強要・誘導』『犯人でっち上げ』『証拠改ざん』と続き、そして、検察の 　『証拠隠蔽』と幾多の『組織犯罪』との闘いの歴史でもありました。この闘いは、最 　終的に『再審無罪』を勝ち取るまで続きます。 　　皆様、どうかそれまでご支援下さいますよう、深くお願い申し上げます。

※ 茨城県在住のＡさんから面白い小話を頂戴しましたので、ここに掲載させて頂き 　　　ます。 　　・・・　某月某日の東京高検内での会話 　　担当検事 ：「 部長、最高裁から抗告理由が理解出来ないので、早く補充書を提出 　　　　　　　　　しろとしつこく催促が来てますが、どうしましょう・・・？」 　　公判部長 ：「 そんなの気にするな！ いいからそれも『不見当』で押し通せ！」 　　・・・　チャンチャン！ 　　いかにも、有りそうで無さそうなお話でした。検察側は、これまで弁護団の再三に 　わたる証拠開示要求にも拘わらず、『不見当』として証拠開示に応じていないという 　経緯があります。

☆　東京高裁でも『 再審開始決定 』が支持されました！　( 2008.7.14 )

	※ 当日の模様を写真で綴ってみました！ 　　７月１４日午前１０時１０分過ぎ、報道 　陣と布川事件守る会の皆さんが息を飲んで 　見守る中、ついに桜井さん杉山さんと弁護 　団の一行が東京高裁の建物から出てきまし 　た。 　　皆にこやかな表情をしています。 　←この写真では、小さくてよく分かりませ 　んが、どうしても頬の筋肉が緩んできてし 　ようがないという表情の柴田弁護団長！
	※　当日午前１１時から弁護士会館のクレ 　オで『 弁護団報告集会と記者会見 』が開 　かれました。 　　あの悪名高い門野裁判長から『 再審開 　始決定 』をもぎ取った意義は、非常に大 　きいものがあります。遂に「 山が動いた 　 」のです！ 　　日本一の弁護団と日本一の支援者、そし 　て、日本一の請求人が勝ち取った快挙！ 　※ 東京高裁決定要旨 → ＰＤＦ

　　※ 東京高裁決定に対する声明 → ＰＤＦ

☆ 『 布川事件／第18回全国現地調査 』の実施要項は次のとおりです！　( 2008.7.14 )

【 第１日目 】・・・ 事前学習会・宿泊交流会

　　　日　　時 ： ２００８年 ８月３０日（土）　

　　　　　　　　　　　�@ 事前学習会　　午後１時 〜 午後５時

　　　　　　　　　　　�A 交　流　会　　午後６時 〜 午後８時

　　　場　　所 ： 土浦市・ホテルマロウド筑波

【 第２日目 】・・・ 全国現地調査

　　　日　　時 ： ２００８年 ８月３１日（日）　午前９時 〜

　　　場　　所 ： ＪＲ成田線布佐駅前集合
　　　　　　　　　　　　　　・・・ 現地調査後に総括集会

　　　参 加 費 ： 全日程参加　　　　シングル　 　16,000 円

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツ イ ン 　　15,000 円

　　　　　　　　　３０日の交流会のみ参加　　　　　6,000 円

　　　　　　　　　３０日の事前学習会のみ参加　　　1,000 円

　　　　　　　　　３１日の現地調査のみ参加　　　　1,000 円

☆ 『 東京高裁決定 』の当日には、是非多くの皆様のご参加を！　( 2008.7.11 )

２００５年９月に検察側から申し立てられた即時抗告審で、いよいよ決定が出るこ 　とになりました。今回の即時抗告審は、元々何ら明白な根拠もなく、ただ検察側のメ 　ンツだけで始まったものでした。今年５月８日に提出された検察側の『最終意見書』 　の内容を簡単に要約すれば、「警察官等の取調は、何ら不当なものではなく、自白の 　信用性についても確定審で充分吟味されているので疑問の差し挟む余地はない」とい 　うことですが、それらの点について、ただ空疎な理論を展開するだけで何ら明確な論 　拠を示せずいるということからも、それが伺えます。 　　『布川事件』は、ふたりの犯行を示す客観的な証拠は何もなく、ただ取調段階での 　『自白』だけがその決め手となって有罪が確定した事件であり、水戸地方裁判所土浦 　支部は、ふたりの自白に至る経緯とその理由を検討し、その自白が「虚偽の自白を誘 　発しやすい状況下でされた疑い」があること、また、自白内容の不自然な変遷や客観 　的事実との不一致等々を詳細に指摘した上で、再審開始の決定を下しました。 　　さらに、今回の即時抗告審で、弁護団は数々の『新たな証拠』を提出し、『自白の 　録音テープ』に編集痕があること、別件逮捕・拘留下での違法な取調によって虚偽の 　自白をさせられたこと、ふたりの無罪を示す多くの重要な証拠を検察側が仮装・隠蔽 　したこと等を指摘し、『総括意見書』で全く反論の余地がないほど詳細・緻密に論証 　しました。 　　これらにより、ふたりの無実が誰の目にも明らかとなった今、１４日の『高裁決定』 　が非常に注目されるものとなりました。果たして、請求人・弁護団の主張を正当なも 　のとして検察側の即時抗告を棄却するのか、それとも何の恥じらいもなく検察側に迎 　合して『原決定』を破棄するのか・・・ 　　そこで、私たちは自ずから問うことになります。 　「裁判所は、果たして国民の負託に応えうる有益な存在なのか、否か？」ということ 　を・・・。その意味で、来る１４日は、裁判所自らが『国民の審判』に晒される日で 　もあります。 　　この歴史的な瞬間に、是非、お立会い下るようお願い申し上げます。

☆ 『 東京高裁決定 』の日時と当日の行動予定が決まりました　( 2008.7.4 )

東京高裁から『 決定 』を７月１４日(月)午前１０時に交付する旨の連絡があり 　ました。是非、多数の方のご参加をお願い致します。 　　【 当日の行動予定 】 　　　　　 8:30 〜　　　　　東京高裁前宣伝 　　　　　 9:00 〜　　　　　弁護士会館前集合 　　　　　 9:40 〜　　　　　裁判所に入る弁護団激励 　　　　　10:05 〜　　　　　東京高裁前で決定について報告 　　　　　11:00 〜 12:00　　弁護団報告集会・記者会見（ 於 弁護士会館クレオ ） 　　　　　14:30 〜 15:30　　銀座マリオン前宣伝 　　【 報 告 集 会／東京 】 　　　　　日　　時 ： 当 日　18:30 〜 　　　　　お　　話 ： 杉山 卓男、弁護団 　　　　　場　　所 ： 平和と労働センターホール 　　【 報 告 集 会／水戸 】 　　　　　日　　時 ： 当 日　18:30 〜 　　　　　場　　所 ： 茨城県青少年会館／２階大研修室

☆　『 えん罪事件公開学習会 』と『 茨城の会総会 』が開催されました　( 2008.6.14 )

	２００８年６月１４日(土)に茨城県産業会館(水戸市)で『えん罪事件公開学習会』及び『第１２回茨城の会総会』が開かれました。 　鹿児島『志布志事件』の元被告人川畑幸夫さんの講演があり、逮捕時の状況や取調室での捜査官とのやり取りについての生々しいお話を聴くことができました。現在は、仕事のかたわら全国各地をまわり、取調べの『可視化』を訴えているそうです。 　その後、布川事件弁護団の松江弁護士から『弁護団報告』がありました。
	第２部は、布川事件茨城の会総会。 　現在審理中の特別抗告審で弁護団及び検察官双方から『最終意見書』が提出され、今夏にも予想される高裁決定を前に杉山さんと桜井さんが力強く支援を訴えました。 　最後に『無実の桜井昌司さん、桜井卓男さんの再審無罪を求める決議』が満場一致で採択され、閉会しました。 　※ 弁護人総括意見書要旨 → ＰＤＦ

☆　『 布川事件シンポジウム 』が開催されました　( 2008.6.7 )

	２００８年６月７日(土)に弁護士会館で 『布川事件シンポジウム』が開かれました。 　まず、布川事件弁護団の秋元弁護士から布川事件についての基調報告があり、次いで九州大学の豊崎七絵先生から『現代刑事司法における布川再審の意義』と題して基調報告がありました。 　過去の再審事件に関する判例や最近の学説の傾向などをとても分かり易く説明して頂き、とても勇気づけられる基調報告でした。
	後半は、志布志事件弁護団の本木弁護士、引野口事件弁護団の横光弁護士、同元被告人の片岸みつ子さんをお招きしてのパネルディスカッション。 　片岸さんからは、事件発生当時の逮捕・取調べの状況についての生々しい報告がありました。 　一審で無罪を勝ち取ったこれら２つの事件と布川事件の相違は、逮捕直後からの弁護士関与の有無にあることが判明。誤判を減らすには、弁護士の早期関与の必要性を強く実感しました。

☆　『 布川事件茨城の会 』から皆様へのお願い！　( 2008.5.25 )

　　�@　東京高裁決定目前最後のご支援のお願い

　　�A　東京高裁宛の意見書提出のお願い

☆　『 えん罪事件／公開学習会 』開催のお知らせ　( 2008.5.25 )

　　日　　　時 ： ６月１４日（土） 13:30 〜 16:30

　　場　　　所 ： 茨城県産業会館　２階研修室

　　内　　　容 ： �@ 講　演 ・・ 志布志事件元被告人　川 畑　幸 夫 氏

　　　　　　　　　�A 報　告 ・・ 布川事件弁護団弁護士　松 江　頼 篤 氏

　　参　加　費 ： ５００円（ 資料代 ）

　　☆ 詳しくはこちら → ＰＤＦ

☆　『 布川事件シンポジウム 』開催のお知らせ　( 2008.5.6 )

　　日　　　時 ： ６月７日（土） 13:00 〜 16:30

　　場　　　所 ： 弁護士会館17階 1701 会議室

　　内　　　容 ： �@ 布川事件報告　布川事件弁護団

　　　　　　　　　�A 基調報告　九州大学准教授　豊崎七絵さん

　　　　　　　　　�B パネルディスカッション

　　☆ 詳しくはこちら → ＰＤＦ