悠々自適な活動を続ける粋なベテランロッカー、ニック・ロウの9枚目(含カウボーイ・アウトフィット)のアルバムです。
この人のアルバムはどれをとっても佳作揃いですが、力の入ったところがあまりないため、一大傑作と呼べるものを1枚と考えるとどうもピンときませんでした。でもこの作品は、ゆる〜いスタンスはそのまんまながら、ホントにすばらしいデキで、彼の最高傑作と言って差し支えないんじゃないかと思います。
ともかく曲がイイ!オープニングを飾る「SOULFUL WIND」は相変わらずゴキゲンですが、むしろ「SHELLEY MY LOVE」とか「14
DAYS」といった滋味あふれるスローな曲に、彼ならではの年輪を感じます。この味はそうそう出せるもんじゃないですよ〜。ホントにイイ歳の取り方をしてるって感じ。あと、ポール・キャラックとの共作で既にポールがヒットさせた「I LIVE IN A BATTLEFIELD」のニック版弾き語りヴァージョンがまたサイコー。
ちなみにこのジャケ、後にデザインはそのまんまながら、ロゴだけフツーのゴシック体に変更されました。ふざけた書体が彼らしかったケド、あまりにも読みにくかったかな?
2005/08/27