THELONIOUS MONK / BRILLIANT CORNERS

(1956)

 ジャズ史上にピアニストとしてだけでなく、名曲「'ROUND MIDNIGHT」などを生み出したコンポーザーとしてもその名を残す鬼才、セロニアス・モンク(p)の最高傑作と言われているアルバムです。
 冒頭の表題曲の出だしを聴いただけでもその鬼才ぶりが充分伝わってくるハズです。メロディといいコードといいリズムといい、ヘンテコなモンクワールドが全開です。緊張度の高い演奏の中にも、常にユーモアのセンスを忘れないスタンスにたまらない魅力を感じます。また、変なのはあくまでモンク自身のキャラなのに、それを参加メンバー全員のプレイに波及させ、コントロールしてしまう、リーダーとしての才覚も見事です。
 その上、マイルス(tp)の元を追われた傷心のコルトレーン(ts)を迎え入れ、成長させたというエピソードも残っています。変人だけどイイ人!
 

2002/03/19


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