ジョン・コルトレーン(ts)の、『至上の愛』という邦題のつけられたこのアルバムは、まさに至上の音楽です。これだけの高みに到達したジャズが他にあるでしょうか。エルヴィン・ジョーンズ(ds)、マッコイ・タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)との黄金のクァルテットの可能性が最大限に引き出されています。コルトレーンの最高傑作であるばかりでなく、ジャズ史上最も重要なアルバムのひとつと言えるでしょう。
ところが、必ずしも「最高傑作=愛聴盤or推薦盤」になるとは限りません。むしろ『BALLADS』や『MY
FAVORITE THINGS』あたりの方がよく聴くし、人にも薦め易いです。
2002/02/26