布川事件 第10回全国現地調査 2000. 8. 26 〜 27


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杉山が<財布>を投げ捨てたとされる場所

 杉山(写真中央左側)は、この場所から川寄りに数メートルの場所から財布新聞紙を川に向かって投げ捨てたとされている。

 この後、実際に杉山本人が自白の内容に沿って再現するが、何度やっても財布と新聞紙は3メートル程度しか飛ばず、川には遙かに届かない。

 自白通りに財布を投げ捨てるのは、全く不可能と思われる。

 

利根川土手から事件現場へ

 毎年のことですが、この日も本当にクソ暑くて(失礼!)、歩くのがとても大変でした。

 ここは、布佐駅から現場へ向かう行程の半ばを過ぎた地点ですが、流石に皆さんもげんなりしてしまったようです。

 <布川事件>の現地調査が、いかに過酷(?)なものかということが、この写真からお分かり頂けたでしょうか?

 

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紀州屋酒店前にて

 渡辺証人が午後9時頃、商用を終えて布佐から帰宅する途中、現場にいる<二人の男>を見たとされる場所。

 渡辺証人は、ここで「不吉な予感がしたので単車を止め、一寸バックして豆腐屋の前でたばこを一服」しました。

 ここから現場までは約120メートルで、しかも夜間なのですから、すごい千里眼!

 二審の東京高裁で検証した結果、とても不可能であることが判明しました。

布川地区コミュニティセンターにて

 第10回全国現地調査の最後の締めくくりとして、全国キャラバンの結果報告や布川事件についての質疑応答等が行われました。

 現場にあった指紋についてのかなり専門的なもの質問も出されましたが、弁護団の率直でとても詳しい説明に納得。

 

 

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伊藤証人も参加され、大変貴重なお話を!

 伊藤証人の証言は、二人のアリバイを否定する重要な状況証拠(前回現調の栄橋石段を参照)となったものです。

 伊藤証人は、当時の状況を振り返って次のように述べられました。

「捜査官に調書を取られた時に、『栄橋石段でのようなことは確かにあったけれど、日にちは何日だか分からないよ』と言ったんだけど、捜査官は、『それは28日なのは間違いないんだから』の一点張りで」押し切られてしまった。

「証人尋問で、杉山から『それは9月1日のことじゃないか』と言われた時に、『そうかもしれない』と答えたら、検事に『調書の内容と違うじゃないか』と怒られた」とのエピソードも伺うことができました。

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