XTCのアンディ・パートリッジが、このマーティン・ニューウェルという人をプロデュースしているという話を聞いてもピンときませんでした。というより、そいつはいったいドコの馬の骨だと思ってしまいました。ところが聴いてビックリ、とんだ名盤でした。
中身はひとこと、「ブリティッシュ」です。1曲目「GOODBYE DREAMING FIELDS」のイントロのギターの音色、ドラムの入り方だけでイギリス臭さが全開。同様に4曲目のタイトル曲や10曲目「THE
JANGLINGMAN」あたりが琴線に触れてしまう人は私だけではないはずです。ビートルズやキンクスからXTCに至る、生粋のイギリス人にしか出せない味というものがこのアルバムには満ちてるのです。
80年代にクリーナーズ・フロム・ヴィーナスというバンドをやっていたらしいのですが、まったくパッとしなかったようです。それがアンディがプロデュースした途端にこのすばらしさ。とは言え、メロディ自体が良いのですから、この人自身の才能ももちろんですよね。
2000/09/21