MIKE+THE MECHANICS+PAUL CARRACK /
REWIRED

(2004)

 ジェネシスが活動を休止してしまった今となっては、もはや片手間のソロ活動としてのパートタイムバンドなんてものではなくなったマイク&ザ・メカニクスの7枚目(ベストを含む)のアルバムです。
 このバンドは1stからずっと二人のヴォーカリストが曲ごとにリードヴォーカルを分け合う形をとって来ましたが、前作を発表後にそのうちの一人、ポール・ヤングが急逝してしまったためやむを得ずもう一人のポール・キャラックにヴォーカルを固定し、“マイク+ザ・メカニクス+ポール・キャラック”としてこのアルバムを完成させました。この名義だとポール・キャラックはまるでゲスト扱いのようですが、実際は逆。マイクによると、敢えて彼を正式ヴォーカリストとして前面に押し出したかったとのこと。それどころか彼はマイクとともに全曲で作曲者としてもクレジットされており、結びつきはより強まった感があります。
 サウンド面での特徴は若いプログラマーを使ってリズム面で今風のビートを取り入れている点。それによってそこはかとなく近未来的な雰囲気も醸し出され、それが意外とフィットしています。
 この後メカニクスはフィル・コリンズをオープニングアクトとしてツアーを回ったそうですが、それなら一緒にやればいいのに…。

2004/12/12


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