JOE JACKSON / BLAZE OF GLORY

(1989)

 幅広い音楽性を持った小粋なアーティスト、ジョー・ジャクソン。
 デビュー当時はシンプルで勢いのあるロックンロールをやっていたので、時代的にもパンクのムーヴメントの中から飛び出してきたような感じですが、すぐに様々な方向性を持ったサウンドを聴かせるようになりました。それもそのはず、実は幼少の頃からヴァイオリンやピアノを習っており、その後王立音楽院にも行ったそうです。
 そんなわけで、「STEPPIN' OUT」の大ヒットで出世作となった『NIGHT AND DAY』はギターを使わずピアノ主体だったり、その次の『BODY AND SOUL』はジャケがジャズの巨人ソニー・ロリンズのパロディだったりと、とにかくいろんな音楽が好きで、しかも何をやっても様になってるところがかっこイイ!ルックスはカメレオンみたいなのにスゴくオシャレだし。
 このアルバムはオールインストだった前作とはうってかわって歌もの中心。デビュー10年目の節目を意識したのか自伝的な内容になっており、ポップな楽曲が次から次へとメドレー形式で続きます。歌詞の内容を特に意識しなくても「NINETEEN FOREVER」なんてタイトルからしてほろ苦い感じ。

2006/08/21


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