不世出のインプロヴァイザー、ソニー・ロリンズ(ts)の一大傑作アルバム、通称「サキコロ」です。
1曲目の軽快なカリプソも、2曲目の骨太なバラードもすべてが最高です。特にクルト・ワイルの名曲「マック・ザ・ナイフ」をモチーフにした3曲目は人気のナンバーです。ホントにこの人の豪快なブロウは他の追随を許しません。これだけテナーを鳴らせる人はそうそういないと思います。
キャリアの途中で何度か引退騒動があったわりには長生きで、つい先日も来日していました。ジャズ界の巨人は短命だった人が多いので珍しいパターンですが、この人の豪放磊落なプレイを聴けば長生きなのも納得です。
2002/02/23