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ほとんど無名のまま消えてしまいましたが、このダニー・ウィルソンというグループはなかなかいいアルバムを残してくれました。スコットランドのダンディという街出身で、音もまさにダンディです。そういった点からもデビュー当時はよくスティーリー・ダンからの影響について語られていましたが、あれほどクールではなく、いい意味で朴訥な印象を受けます。サウンドはダンディな肌触りなのに、どことなく垢抜けていないところがなんとも言えない不思議な魅力です。
グループの形態はとっていますが、どうやらゲイリー・クラークという人のワンマンバンドのようで、ほとんどの曲を彼が手がけています。それらの曲を聴いていると、彼のメロディーメイカーとしての才能を感じます。特にシングルにもなった２曲目「THE SECOND SUMMER OF LOVE」や３曲目「I CAN'T WAIT」は極上のポップです。
グループが消滅しても、ゲイリー自身はより完成度の高いソロアルバムを出しましたが、相変わらず無名のままです。
2001/01/08