**最初に注意しておきますが、カーグラフィックやその他の雑誌のライターの方々のように技術に基づいた感想ではありません。
あくまで感覚的なものなのですが、出来るだけ客観的に書いてみようとは思っています。
抽象的な内容ですが最後までおつきあい下さい。**
1997年10月に埼玉県は桶川にあるGAPというラテン車ショップでオリジナルロアバーとmomo製タワーバーを入れています。
まず最初に欠点から書いてみようと思います。その方が楽だから。(<-バカ)
ではブレーキから行ってみましょうか。おそらく色々な雑誌などで「タッチが悪い」とか「効きが悪い」とか書かれてるのを見たこともあると思いますが、実際タッチは慣れるまで多少違和感があります。
踏みはじめで効きが弱いのでそういう感じがするのだと思います。
そこを過ぎてしまえば普通のクルマとなんら変わり無い制動力を発揮します。
効きに関しても雨で湿った道路でフルブレーキくれるとABSが作動するほどなので「悪い」と言う評価も甚だ疑問に感じます。
左ハンドルを右ハンドルに変えた弊害らしいんですが、効かないようなブレーキつけてポンと売るほどアルファロメオもいい加減なメーカではないと思います。(希望的観測)
一応現代の一自動車メーカでそんなことやっても競争力落とすだけですから。
効き始めがややペダルを踏み込んだあたりからなので「ヒール・アンド・トー」がやりにくいことは確かです。
あとはフェードし易く、リアのブレーキが効き難いようなのでそこのところ注意してやれば特に大きな心配はいらないです。
エア噛みも割と最初の頃は起きてましたけど。ブレーキ液交換して貰ったら直りました。
今は純正のままですが、かなりかっちり効いてくれてます。
山道下りでフルブレーキってのにも健気に耐えてくれてますよ。(ううう、ごめんよ。)
次は、ボディ剛性。このクルマ、欠点という様な欠点はあんまりないんですよ。そういえば。
悪いところは「味」ってことで納得(自分に)し続けて、はや1年ですから。
で、ボディ剛性ですが、いまいちよく判りません。すいません。人から聞く分には「弱い」「柔い」って言われますが、何が弱いのか体感できません。
クルマってこんなもんなんじゃないですか?そんな鉄の塊くり貫いた訳じゃないんですから。
標準で付いてきているタイヤのグリップ力がちょっと弱いので、ボディがねじれ始める前にグリップを失ってしまうからかもしれません。
と言うことは標準タイヤは「悪い」ってことですね。最近でこそGoodYearのイーグルはいてますが、自分の買ったときはピレリのP6000。
泣くわわめくわ(わめかないって)で山道気持ちよく流しちゃうぞモードのときはもう大変。
「しっかり働かんかぁい!」フルブレーキ+加重移動でハンドル切る。外側前輪に加重がかかる。「きゃぁぁぁぁぁあああ!」そしてグリップを失って流れてしまう。
ま、タワーバー入れて剛性が増したせいもあるようですけど。
筑波山あたりだともう少しブレーキが強いほうが安心できるかなといったところです。
欠点ばかりじゃ書いてる人も欲求不満。
お待ちかねの145ならではの走行性能を。
足回り。固いようでいて結構柔らかい。ちょっとした段差だとゴツッと突き上げが来ますが、コーナにはいるとかなり大きくロールしていきます。
最初のうちはあんまりロールが大きくてちょっと不安になりますが慣れてくると実に自然なロールだと判ります。
コーナーにはいる、車体に遠心力が働きロールが始まる。コーナーの半径に応じてロールする。
むりやりロールを抑え込まない感じでそのロール感がじきに気持ち良さに変わっていきます。
ただ、乗ってる分にはいいんですが後ろから見ていると、コーナ進入でフルブレーキをかけて、ブレーキを残しつつ前輪に加重しながら曲がっていくときの挙動は背負い投げみたいな感じです。
リアのサスセッティングがストロークが長めのようでかなり浮き上がってしまうようです。
某ホンダ車のRのつくクルマのようにハイテクの恩恵で曲がるクルマではないのできちんと加重するなりしてやらないと、曲がりません。操作を誤ると跳びます。
内輪の設地感が何となく乏しかったんですが、ロールバーをいれてなんとなく良くなりました。
タックインなんかも自然に決まります。フロントが一気に逃げないので滑り始めたら軽くスッとアクセルを抜いてやるとリアがきれいに流れてきます。
もう少し足回りを固めてグリップの良いタイヤをはかせたら違う挙動が楽しめるのかな。
ハンドリング。ロック・トゥ・ロック2.2回転の恩恵でかなりクイックな特性です。
ロックまで回してもそれほど舵角は大きくないですが。
コーナーでハンドルをいれると素直に鼻が向きます。(オーバースピードだと突っ込みますけど)
ロアバー入れる前はわだちでたやすくハンドルがとられてしまうほどだったんですが、ロアバーを入れてサブフレームの剛性を上げてやったことで改善されました。
現在ストラットタワーバー、ロアバーが入っているためにハンドリングの剛性感が格段に上がっています。
ハンドリングではないですがハンドルチルトを一番上に上げても適正ポジションに合わせるとメータが見にくいというのがやや難点。
エンジンフィール。気持ち良いの一言。
下から上までストレスなく吹け上がり、なおかつ密度の高い回転。
室内にびりびり響くエンジン音(マフラとエアクリ換えてます)もレーシーな雰囲気がさらにアドレナリンを分泌させます。
根本的に絶対的なパワーがない(150PS)ので、結構一生懸命走らないときちんと走りません。
アクセルピックアップも小気味良い反応でレブまで軽く吹け上がります。
ちなみに2速でレブまで回しても100km/hも出ません。
3速のギアがちょっと小さいので2速と3速の間を忙しくシフトするという楽しい走りが楽しめます。
あんまり関係ないけど内装。
アイスバーグデザインでまとめられた内装(96年式)は適度に心地よく、操作もしやすい。
運転に集中できます。
シートもやや固くてサイドのサポートクッションがポジションのずれるのを防いでくれます。
内装というか操作系でやや難を言えば、シフトノブが遠い。1速に入れるときは肩が少し動きます。
4点シートベルトつけて走ると(そんなものつけて走るな)1速が辛い。
それ以外は秀逸。後部座席も十分広く、座席の高さもちょっと高いけどその分視認性も高い。
メータの配置も凝りすぎずに正面中央に速度計、右にレブカウンタ、左に水温計と燃料計。メータの下にはワーニングランプがずらりと並びます。
キーを入れてONにするとワーニングランプが一斉に点灯するのが結構そそります。
今のアルファのメインキーにはアルファコードという暗証番号認識用のチップが埋め込まれていて、コードを認識しないとコンピュータがガソリン供給を開始しない構造になっています。
盗難防止のためなのですが。その分キーの値段が・・・高価い・・・。
ちなみに現行145Qゆいな様にはアルファロメオ純正オプションのリアスポイラーが付いてます。
効果のほどはよく判りませんが。(エアロパーツなんてそんなもの)
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tama-KDM.1997