eye to eyes

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-踊り- Pokhara

この日、唐黍叩きを終え、ホテルでボーとしていると、ニ階に泊まっていた関西の学生さんが呼びに来た。「ディルが酔っぱらって大変(面白い)だからおいで」と、彼等の部屋に行くとディルがベロベロに酔っ払い蜷局を巻いている最中だった。どうやら「おれは酒はのめない!」と言いながらウイスキーをボトル半分以上飲んだらしい。しょうがないので、ディルの友達と学生さんと共によるのポカラを散歩に出た。ダムサイトを一回りしかけた時、また、ディルが「フェスティバル、フェスティバル」と言い出し連れて行かれた。ダムサイトの入り口に在った小さなお寺の中では人々が集まり火を焚き、踊り、祈りを捧げていた。アットホームな雰囲気の中にもどことなく重苦しい感があり、お祭り騒ぎ(I,N-79)の隣(I,N-83)では真剣に祈りを捧げている。行事をただ行うというのではなく完全に暮らしの中溶け込んだ、行為であると感じさせられる光景だ。


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