地平線が見えそうなインド平野、その上に巨大な雲が要塞のように浮かんでいた。タイトルから使っていて、しつこくてごめんなさい、でもこれがオリジナルです。
2/1にデリーを出発して11日間走行距離約850Km(デリー→R24→ラクナウ→R28→ゴーラプル→ナウタンワ〈国境〉)初めての海外、自転車旅行で時間配分もわからず、少しあせりすぎたと今、後悔している。インドへと考えた事のある人なら解っていると思われますが、デリー⇔カルカッタは北インドのメイン観光ルート(主に列車、バス)で、毎年いろんなトラブルが発生しています。デリーで知り合いこの後、カトマンドゥで再会した人によると、僕はインドの良いところばかりを見れたようです。インドと言えば騙す騙されたとあまりいい話しを聞きませんし、危ない国だと思っている人も多いと思いますが、実際はそのような悪さをする人は極わずかで、みんな優しい人ばかりです。ラクナウ辺りでのことです、けっこう大きな街なのですが、僕は、宿を探せずに、日も落ち、途方に暮れ一晩中走ることを決意し、腹ごしらいにと寄ったドライブインで少し横になっていると、そこのおじいちゃんが出てきて、「もう遅いからここで寝ていけ」といっくれた。しかも、僕よりも荷物の事に気をくばってくれている。(このあと宿がないとドライブインに泊まったのはいうまでもない)ほこりだらけの顔で自転車に乗ってきた怪しい日本人、お金なんか持って無いと思って親切なのだろうか? 僕は違うと思う。彼等は本当に純粋な心を持っている、だから我々の心の内などすぐに見抜かれてしまうのだ。インドにかぎらず旅さきで騙された日本人に何人かあって、話しを聞いたが、僕から見ても彼等に共通したところが幾つかある。それは、海外に来ても日本の常識のままでキョロキョロ、そわそわ、落ち着きが無い人達ばかりであまりにも無防備すぎるところである。かと言ってカチカチ過ぎるのも問題だが、せっかくインドに来たのなら観光もいいけど、もっとインド人を見て欲しい。日本とは環境も人間性もまったく違う、国なのだから、それだけでも十分楽しめる所だと思うし、インド人を理解しようとすれば彼等はそれに優しく答えてくれる人々だと僕は信じている。