ここでは、会員の皆さんのアイデア・工夫を紹介しましょう。 会員の皆さんのなかには自作派が結構いらっしゃいます。 リード、楽器ケースや様々な小物類などに独自のアイデアを考え出し、試行錯誤を繰り返しているようです。
アイデア その1
BGのリガチャ−には、ジャ−マンモデルがでていますが、ロブナ−にくらべると、皮の部分が厚いせいか、少々使い勝手が
今一つでした。そこで、皮の部分を減らせばいいのではないかと考え、W.フックス氏の方法を見習い、石森のリガチャ−のように、横の部分に溝を2本いれて切り取りました。
結果はとても使いやすくなり、音もより明るくなった感じがします。しかし、明るくなりすぎたきらいもあり、現在では、クランポンを吹く千代田フィルのClaパ−トリ−ダ−(知る人ぞ知る我がオケ妻)がもっぱら使用中となっています。アイデア その2
現在、わたしがメインで使っているリガチャ−は、A/B/Es/Bassともロブナ−+石森ト−ンプレ−トなのですが、Es-Klaには少々大きすぎる感じがしていました。そこで、ト−ンプレ−トを半分に切断し、余分な皮の部分を流線形にカットしてみました。
結果は上記と同じく、使い勝手、音の明るさ、反応、いずれも向上しました。上記2つの結果からのわたしの感想は、
リガチャ−の質量が多いほど重い音(暗い音)になりやすく、少ないほど軽い音(明るい音)になりやすい傾向ではないか、と思います。この傾向は、必ずしもエ−ラ−式のクラリネットにとってはメリットばかりではないような気がします(反応が良くなることで音が明るくなると、エ−ラ−式の持つ音の柔らかさが損なわれるような気がする)。
これはあくまでも私の個人的意見でもありますので、みなさんの感想もお聞きしたいと思います。(98/5/28 by Kt)
過日、伊東のバウムホールで室内楽をなさったOnさんとお会いしました。その際、彼の使っていたリガチャーが、「BG」とロブナーの「L5」でした。私も早速「BG」を石森さんで買い求め、使用しましたところ、非常に音の抜けとタンギングに切れがよく、色々あるものだと感心しました。そこで、着想したのですが、ロブナーのホールド感とウッドストーンの響きの良さとをドッキングさせたらどうか?と思ったらすぐ実行してしまいたくなりました。調子に乗って、もう一つ作りました。
- ウッドストーンリガチャーをリードに当たるブリッジのみを残して、ホールドする部分をペンチでカット。
- それを、ロブナー(L5タイプ)の内側にボンドで貼り付けました。
- これを吹奏しましたところ、非常に良く鳴りました。
- ブリッジからマウスピースをホールドする「ウッドストーンリガチャー」の足を半分残してカット。
- それをL5の内側の二枚目のゴムの長い分をサイズ合わせしてカットして、ボンドで貼り付けました。
- このタイプの方が、更に音抜けが良く、満足して使っています。これは、密かな新発見として自己満足に浸っております。一度チャンスがあればためしてみて下さい。
( 98/4/25 by Yd )