1/18/99 Lesson.9 When the Chips are Down テキサスの川又さんからの情報 ずるずる、ちゅるちゅる、さてなんの音でしょう。 そう、ぞば、うどん、ラーメン等の麺類を食べる音ですね。 このように音を立てて食べることは日本人の特技と言えます。 日本の国営放送が真面目にこの食べ方を研究、実験した番組を思い出します。 なぜこのような音が出るのでしょうか?、 逆になぜこのような音が出せるのでしょうか? 日本では麺類は主に熱いスープの中に入って提供されます、このスープ温度、 じつは世界中の料理と比較してみるととても高いのです。 わたしは猫舌で、、と日本で悩んでいるあなた、落ち込むことはないのです、 なにせ日本のスープは世界標準を遥かに超えた”熱さ”なのですから。 さてはなしを元に戻して、 我々日本人は、あつーーぃスープのなかから、あつーい麺を口の中に引き上 げ、噛む、そして飲み込む。この一連の動作中に鼻から空気を吸い込んで食 べ物を冷却することができるのです。これは熱さで口の中やのどをやけどし ないよう、無意識のうちに行われているのです。 偉い! 信じられない人は鼻をつまんで、熱いお茶を飲んでみてください、または鼻 に洗濯バサミをつけてラーメンやそばをたべてみてください。 どうです、おとはでないし、とても熱くって飲み込めないでしょう。 英語のrとl、vとbの発音が悪い、ヒアリングが悪いと欧米人に馬鹿にさ れたら、仕返しにラーメン屋にご招待して熱ーいラーメンとお茶とをご馳走 してあげましょう。きっと優越を味わえるはずです。 注)日本在住が長くこの特技を体得してしまった外人さんにはききません、 お箸の使い方でやっつけられるかどうか事前に判断してから作戦を実行に移 してください。 ところで、欧米のたべものはどうでしょう、食べ物の温度が低い、つまり鼻 から息を吸いこまなくて良い、だから食べるときに音を立てない。熱いスー プの中に麺の入った食べ物などない。(日本で考案されたスープスパゲッテ ィがイタリアのものだと思っている人はいませんよね) 立場を変えれて欧米人から見れば音を立てて食べることはやはり珍なのです、 注意すればフランスレストランでスープを音を立てずに飲める日本人も、悲 しいかな食感が同じスパゲティは無意識のうちに特技であるあの”ずるずる” が出てしまうのです。 過去2年間テレビのグルメ番組や旅行番組を調査した結果、有名人がスパゲ ティを音を立ててたべる確率は90%以上。一流レストランで、とてもきれ いな女優さんが”ずるずる”、、んーーん 悲しい。 どうしても音が出そうなときは、スプーン(イタリアではスパゲティをうま く巻けない子供だけが使う)を借りて少しづつ口の奥に放り込むようにしま しょう。