1/8/99 アメリカの教育制度 テキサスの川又さんからの情報 11月の読売新聞記事に”中央大学夜間学部を閉鎖”の記事が掲載されていました。 この大学は社会人の修学を目的に夜間大学として創立されたそうですが、近年の少 子化の影響で2部への入学希望者が激減したため今回の判断となったそうです。 非常に残念なことです。 日本に生涯教育は根付かないのでしょうか?、 ほんとうに社会的要求は薄いのでしょうか? その理由は、入学試験が難しいから?、 入学金や授業料が高いから?、 会社の残業で時間がないから? ??? アメリカで地域に根差した教育機関として設立された公立のカレッジ(ジュニア カレッジまたはコミュニティーカレッジとして親しまれている)の内容を紹介します。 ここでは、ビジネス、会計学、簿記、コンピューターサイエンス、デザインなど職業 に直結する充実した専門教育や、地域住民のための生涯教育などバラエティーに富ん だプログラムが提供されている。入学基準は比較的緩やかで、2年間のカリキュラム を終えた後4年制大学の3年次に編入制度も整備されている。アメリカの学生や社会 人はこのシステムを大いに利用している。 入学資格、 18歳以上、高校卒業の学歴を有していること。 高校卒業資格がなくても、高校レベル標準試験、入学試験の成績によって入学可。 18歳以下でも、高校の成績が優秀で、推薦状があれば可。 海外からの学生は英語の標準試験で所定の成績を有していること。 入学時期、 1月、7月、9月 どの時期からでもスタート可能。 入学金、 なし 寄付金、 なし 授業料、 1授業科目(3単位、週3時間を4ヶ月) 80ドル 年間授業料約800ドル (2年間で準学士号を取ると仮定した場合) 海外からの学生:この約3倍 55−64才 :1授業科目(3単位、週3時間を4ヶ月) 30ドル 65歳以上 :年間2授業科目まで無料 卒業資格、 短大卒業資格(準学士号)に必要な60−64単位を修了していること。 ドロップ、 授業開始後5−12週以内で、クラスが自分に合わないと判断した場合 止めることが可能、授業料の一部が返済される。 単位試験、 単位取得試験で7割以上の正解率なら授業を受けなくても単位取得可 コース選択、専門知識の習得のみを目的とする場合、ノンクレジットコースで勉強可 授業時間、 朝7時から夜10時の間で1時間または、1時間半の授業 託児所、 月曜日から金曜日、授業時間子供をあずけられる 遠距離授業、ビデオ、インターネット授業選択可 コース概要、年間600コース 会計学、農業経営学、人類学、グラフィックデザイン、美術、生物学 経営学、化学、コンピューター製図、情報工学、ネットワーク、 コンピューターサイエンス、ダンス、歯科助手、栄養学、ドラマ 経済学、電子工学、緊急医学療法、環境工学、地質学、歴史 政治、園芸学、ホテル経営学、人類学、インテリアデザイン マーケティング、数学、音楽、看護学、心理学、フォトグラフィー 物理、不動産、半導体製造技術、手話、社会学、スピーチ テレコミュニケーション技術、ゴルフ、テニス、フィットネス 水泳、恐竜学、中国語、英語、日本語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語 コース内容、コンピューターサイエンスの例 コンピューター基礎、プログラミング基礎、PASCAL、c/c++ Visual Basic、マシン語、Web技術、JAVA、Perl ネットワーク、LAN、ハードウエア、WINDOWS−NT、UNIX 公立4年制大学の場合授業料は4倍ほど高くなりますが、コース、制度ともさらにバラ エティーに富んでいます。 当然修士、博士号も上記と同じような制度を利用してで取 得可能です。 こんな学校が会社の近くにあったら通ってみたいと思いませんか?
行きたいコースがいくつもある・・・・ 羨ましいなぁ