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アイルランドの女性アーティスト、エンヤの1stオリジナルアルバムです。
この前年にBBCの『ケルト族』というテレビ番組の音楽を手がけており、それ以前にも姉のいるクラナドに参加していたので、厳密にはデビューアルバムとは言えないのかもしれませんが、印象はまさに鮮烈なデビュー。ニューエイジ系のサウンドに、自身のルーツであるケルティックな雰囲気を醸し出したアイデアが見事にハマり、本国のみならず多くの日本人が魅了され癒されました。
何と言ってもシングルとして大ヒットした「ORINOCO FLOW」。一人多重録音によって折り重なり紡ぎ出されるヴォーカルやシンセのサウンドは圧巻です。こういったサウンドをクリエイトする人ってエキセントリックなキャラだったりすることが多いんですが、彼女はあくまで清楚なイメージが魅力。
ただし、あまりにもこの時点で完成されていたので、クオリティの高さは保証されているものの、その後の作品に新たな展開はほとんど期待できないような気がします。そこに安堵感を覚えるか物足りなさを感じるかは人それぞれでしょう。
2006/02/25