ジャズ史上屈指の大ヒット曲「TAKE FIVE」を収録したデイヴ・ブルーベック・クァルテットの名盤です。
リーダーのデイヴ・ブルーベック(p)はテクニックがスゴいわけでも精神性が高いわけでもないため、辛口のジャズファンからはあまり評価されていないようですが、変拍子を駆使したユニークな楽曲でありながら、大衆にもアピールした点で音楽家としての類い希なるセンスを感じます。その端正な室内楽アンサンブル風のサウンドはM.J.Q.と比較されることもあります。
そしてなんと言ってもこのグループの花形、ポール・デズモンド(as)の吹くアルトの音色はワンアンドオンリーの魅力。ジェントリー?チャーミング?その個性は言葉では表せません。これに関しては辛口ジャズファンも納得のようです。
2003/05/23