元ハードのピーター・フランプトンが元スモール・フェイセスのスティーヴ・マリオットと意気投合して結成したハンブル・パイでしたが、このバンドが真価を発揮するのはスティーヴのヴォーカルが炸裂したときのようです。だからピーター脱退後にデイヴ・クレムソンを迎えて心機一転発表したこのアルバムは、心おきなくスティーヴ節が全開の名盤となりました。
ストレートかつタイトなサウンドに乗せてスティーヴがシャウトしまくる剛球一直線のハードブギはかっこイイ!!の一言。のっけからごきげんな「HOT'N
NASTY」で幕を開け、アコースティックなナンバーを挟みながら4曲目のエディ・コクランのカヴァー「C'MON
EVERYBODY」でテンションは最高潮に達します。スモール・フェイセス時代からの黒っぽいスティーヴのヴォーカルスタイルここに極まれり、といった趣です。
それにしても皮肉なのはこのタイトルですね。スティーヴはこれが元で死んじゃったんだから。(苦笑)
2003/07/13