JETHRO TULL / SONGS FROM THE WOOD

(1977)

 芸歴30年以上の超ヴェテランバンド、ジェスロ・タルの中期の傑作アルバムです。
 ともすればアルバム1枚をたった1曲で通してしまうようなバンドですが、このアルバムは比較的短めの曲で構成されています。また、彼らの長いキャリアの中でもこの時期はトラッド路線と言われ、確かにアコースティックな印象で、『神秘の森』という邦題もそういった雰囲気を盛り上げるのに一役かっています。
 でも、ナチュラルなサウンドに身を委ねて癒されようなんて考えてはいけません。なにしろ相手は泣く子も黙る?ジェスロ・タル、アコースティックな曲でも濃いこと濃いこと。特に、彼らの代表曲でもあるタイトル曲は、トラッドっぽいと言えば確かにそうなんですが、たかだか5分弱の中で転調に継ぐ転調!
 なんと言ってもリーダーでヴォーカルのイアン・アンダーソンのキャラクターはすさまじいものがあります。一本足でフルートを吹きまくるパフォーマンスはフラミンゴ奏法と呼ばれ有名ですが、なぜ一本足で吹くのかは未だに謎です。(笑)
 謎と言えばグラミー賞をヘビメタ部門で受賞してしまったのも超謎。当の本人らが一番戸惑っているかも。(爆)

2002/01/25


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