ティアドロップ・エクスプローズを経てソロになったリヴァプール出身のアーティスト、ジュリアン・コープの2ndアルバムです。
1曲目「REYNARD THE FOX」がまず注目。元々6分を越える人気のナンバーですが、ライヴではまるで止まり木のようなヘンテコなマイクスタンドによじ登るパフォーマンスで客をあおるため、長い曲がますます長くなります。でももちろん客は大喜び。
そんな1曲目こそサイケっぽく元気に始まりますが、全体としては1st以上に牧歌的な印象を受けます。私はこのアルバムののどかな脱力サウンドを聴くたびにシド・バレットのソロアルバムを思い出してしまいます。アルバムジャケットで、なぜか亀の甲羅を背負っているマッドな感じもかなりシドっぽいし。
ところで、よくこの人の経歴を紹介するときにクルーシャル・スリーという幻のバンドの話が出てきます。そこにはジュリアンの他にエコー&ザ・バニーメンのイアン・マッカロクなどもいたそうですが、実際の活動はしておらず、ホントに幻のバンドだったようです。(謎)
2002/07/22