ゴングの中心人物、デイヴィッド・アレンが、ゴング生誕25周年の後に放ったソロアルバムです。
ゴングでは妻(?)ジリ・スマイスとともに、スティーヴ・ヒレッジやティム・ブレイクらの奏でるスペイシーなサウンドに乗せて、ユーモラスな神話的世界を描き出していた彼ですが、それはこのソロアルバムにおいても然り。全編ギター弾き語り(+ヴィオリン等)のアコースティックサウンドであるにも関わらず、トラッドらしき1曲目「DEAR
FRIENDS」からして怪しげな雰囲気が漂っており、時にしみじみと、時にエキセントリックにアコギを奏でながら摩訶不思議なアレンズワールドを繰り広げます。それにしても4曲目の「BIG
DADDY」なんてもはやユーモアを通り越して、酔っぱらいがふざけてるだけって感じ。(苦笑)
聴けば聴くほど、つくづく自由な人だなぁってことを実感できる快作です。
2006/03/02