LEE MORGAN / CANDY

(1958)

 リー・モーガン(tp)はクリフォード・ブラウン(tp)が不慮の事故でこの世を去るのと前後してシーンに登場したため、クリフォードの後継者と目され、見事に期待に応えました。そのプレイスタイルはクリフォードと同様に天才のひらめきを感じさせるものがあり、わずか18歳からブルーノートで立て続けにリーダー作を吹き込んでいます。
 その中でも特にこの作品が人気のある理由は、生涯唯一のワンホーンアルバムだからでしょう。サイドにサックス奏者を伴わないため、ひたすら彼のソロを堪能することができるのです。颯爽としたものから円熟味を感じさせるものまで、すべて完成度の高い名演と言えます。
 それにしても、いくらクリフォードの後継者だからって、早死にしちゃうとこまでマネしなくてもいいのに…。

2002/12/15


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