信ずる道を突き進む / ハイテク万歳?


 カーナビ顛末。

 アクセラ購入当初から、方向音痴のドジッぷりを遺憾なく発揮していたMAZDA純正カーナビ(中身は松下製らしい)ですが、カーナビにドジッ子萌えな気は無いため、ディーラにクレームを入れたのが11月初めである。

 ナビの方向音痴っぷりはドジッ子の領域をはるかに凌駕し、南に向かっているにも関わらず、北へZOOMZOOMと全速前進するほどであった。むしろ北へ行こうらんららんである。
 またGPS信号の受信にも問題はあった。
 道を星にほとんど聞かないのである。そして時々、極稀に思い出したかのように星占いの如くお伺いを立てているようだった。
 そのくせ、変にマップマッチングしたがるのだが、幹線道路を走っているにもかかわらず、頑なに側道しか突き進まないと言う意固地な部分もあった。
 さらに頑固にマップマッチングする割には、諏訪湖を縦断すると言う荒業をやってのけると言う柔軟性も併せ持ち、結局、「方向音痴で優柔不断だけど、怒ると意固地になって全然関係無いほうに突っ走る」、と言う変な擬似人格を与えてしまうほどであった。

 12月初めに新しいナビが来たと言うので、平日に車を預けて交換をお願いした。
 週末に車を受け取り、1週間ほどいろいろと条件を変えて走ってみた。
 一般道の街中で狂わなかった。
 高速道路でも狂わない。
 最後に山の中の複雑なワインディングを走っても狂わず、しっかり道をトレースしていた。以前であればネを上げてワープしているような道である。
 GPS信号はほぼ常時受信し、ジャイロの狂いも無い。位置修正も頻繁である。
 かなり正確に位置と進行方向を表示していた。
 多少のずれもあるにはあるが、これは以前付けていたカーナビと大差は無い。
 25mスケールでズレたズレないと言うのは、ナンセンスな話だろう。

 そんな訳で、ドジッ子GPSナビから、優秀なナビに変貌を遂げ、かなり安心して走ることができるようになりました。
 処理の関係から走行中は細い道は表示されませんが、住宅街などの細い道を走っているときは、全道表示されます。100mスケール以下では、ですが。
 個人的に位置と進行方向さえ合っていれば問題無いわけで、ゴチャゴチャしたオプションは必要ないし、純正だけにボタン類もデカくて使用しやすい。
 MAZDAの純正カーナビは、他社に比べて派手さも機能も無いけれど、純粋に道を走りナビゲートするだけであれば、かなり使いやすいと思われます。
 まぁ、機能の割にちょっと値段が高いのが珠にキズですが…。


 ETCのこと。

 カーナビ交換と同じくして、ETCを装着した。
 比較的便利な装置ではある。料金所で財布やハイカの準備をしなくても良いし、現状ではまだETCゲートは空いている。
 ETCカードは、ETC専用のものにしたが、どうやらゲート通過で内部にデータを書き込んでいる模様。
 ETC端末にはクルマ固有のデータ(車検証記載のデータ)が書き込まれているらしく、これを「セットアップ」と呼ぶのだそうだ。たかが料金所の通過くらいで車検証記載の詳細なデータが必要になるとも思えんが。ITの名のもとにこうやって個人情報を収集しているのだろう。
 セットアップには「セットアップ料金」が別途必要で、クルマの買い替えや機器の載せ換えのたびに、徴収されるシステムのようだ。
 だがETCカードには固有情報が無く、どのETC機に装着しても作動するという。
 相変わらず、天下り団体のやることはどこか抜けている。

 ETC端末はカーアイテムショップで取り付けたが、保安性を考えグローブボックス内に付けて貰おうと思ったら別料金が云々と渋るので、簡易な部分に装着した。
 が、外から丸見えなので、アルミの板を加工してカバーをつけた。
 ETC端末各社に言えることだけど、ファッションアイテムじゃないんだから、カラーをそろえるより防犯対策をちゃんと施さなくてどうするよ。
 あと、携帯性とクレジットカードとの併用を考慮してETCカードになってると思うんだけど、むしろメモリスティックみたいなものの方が有難かったな。

 ゲートの通過速度は、ゲート手前には時速20キロ(徐行)と書いてるが、時速40キロでも余裕を持って通過が可能。
 ただ40キロだとエラーでゲートが開かない場合の対応が難しい。ゲートが開くまでは徐行、開いたら速やかに加速が良いのかもしれない。

 しかし、単に料金所の通過をするだけの料金収受機に、1万円前後の投資をし、取り付け料を払い、どこへ行って何に使うかも判らないセットアップ料金を払う事を考えると、正直微妙な機械では、ある。
 空いている状態でのETC利用と一般ゲートの利用では、時間的優位性はほとんど無いんじゃないかな。
 渋滞時は料金所前後も渋滞してるので、やっぱりメリット感無いかも。
 あとは、時間割引とか距離割引なんかに期待するしかない、か。
 導入は無料じゃないんだから、多少の優遇措置はあってもバチはあたるまいよ。


 2004.12.20



     #Capter 5へ続く(かも)。

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