パッケージからかなりアレで買うのが一瞬躊躇われたゲーム、イノセントアイズ。 雑誌広告、各種雑誌記事ではなかなかのサスペンスモノと言うことで、期待大で早速インストール。 5分後、とりあえず音声カット。 2時間後、脱力感におそわれる。 クローン技術とESP研究の結果造り出された最高の実験体少女が恋をし、反乱を企てる。 何も知らされていない若き研究員である主人公は、同研究所の超心理学研究者の娘「美琴」とともに様々なアイテムを駆使し、閉鎖空間内の罠や仕掛けを突破して取り残された少女の元に向かうが・・・・・ すべての登場人物が二律背反的な表と裏の顔をもっている、深層心理探索AVG。 と言う内容のゲームらしい。 どこら辺が深層心理探索なんだかさっぱり判らなかったけど。 主人公「夏目慎一郎」は真鞍岳遺伝子神経科学研究所、つまり超能力研究所で働き始めたばかりの新米研究員。 とっぽくてへなちょこ超能力者の「七草由梨奈」をパートナーに、シンクロ率…超能力テストを続け、同じ部署で働く先輩「久遠寺孝之」と時折ぶつかり合ったりしつつも、それなりに充実した平凡で平和な毎日を送っていたある日、研究所内で突然の爆発事故が起こってしまう。 他の所員とともに逃げようとしたところ、紫音と名乗るナゾの少女が取り残されているのを知り、やはり取り残された同研究所最高責任者の娘「二階堂真琴」と、やっぱり取り残されて閉じこめられていた七草由梨奈の3人で、少女を救出するべく、研究所の最深部へと知恵と勇気を武器に乗り込むのであった。 内容はこんなカンジ。 難易度は、驚くほど簡単。いわゆる総当たりで臨めばオールクリア&オールCGは比較的容易。 謎解きと言えるところはほとんどなし。選択肢も少な目。 ひねり部分も無し。素直に進めば、きちんと話は展開していきます。 話の幹は「主人公に惚れてしまった少女が暴走しちゃってまぁ大変」 これを幹に他のヒロインの枝葉が広がります。 選択肢少な目なので、分岐位置も判りやすいです。 とは言え、話的には悪くないので、そこそこ楽しめるかな。 あと、地下18階では左回りで。 登場人物。 ●夏目 慎一郎 大学教授の推薦で同研究所で働き始めることになった、新米研究員。物語の主人公。 睡眠障害を起こすほどのトラウマを過去に持つ。 特に優柔不断というワケでもないが、腕力的に少し頼りない。 でもヤる時はヤるらしい。 過去の出来事が結局ナンだったのかは、結局詳しい説明無し。 ●紫音 救出される予定のナゾの少女。 ハイテク技術の産物。 「二階堂真琴」に似ている気もするのだが、関係は不明。 見た目は子ども、頭脳は大人な、ちょっと生意気コナン君のようなお子さま。 見た目の年齢的には中学生入学前後。 エンディングの数だけ、ラストの扱い方に違いがあります。 個人的には、「世界征服の序章」とでも名付けたいエンディングが「ベストエンディング」ではないかと思っているのだが。 世界征服は男の浪漫。 かなーりローリー全開気分だが、まぁ気にしちゃダメだ。 ●二階堂真琴 ものみの丘に住む妖狐。主人公に会いたい一心で記憶と命を引き替えに、ニンゲンの姿で主人公の前に姿を現した。 …あれ? 同研究所最高責任者である二階堂博士の娘。 父に会いに研究所をうろついていたら、事故に巻き込まれた。 見た目、ッボーとしてるっぽいけどかなりのしっかり者。 でもこう見えてかなりアレ。 状況を鑑みず果敢に主人公にそれとないアプローチを仕掛けてくるが、主人公は全く気づかない。 内面はかなりの寂しがりや。ファザコンの気あり。 グッドエンドは少々重た目。主人公も彼女も助かるけど救われない。 話の繋がり的に、らしいと言えば、らしいけども。 ちなみに、ラスト付近では選択肢でかなり色々とされてしまいます。 紫音と姿が似ているからかなのかは不明。 しかし、どうやったらあんな髪型になるんだか。名雪スタイル? ●七草由梨奈 主人公の実験パートナー。弱超能力者。念動力と読心術を持つ。 おっとりしてのんびりして鈍くさい。 研究所内で閉じこめられてしまったトコロを助けられ、以後主人公と行動をともにする。 天涯孤独の身。だが、真実は異なっていた。 自分よりも他人に心を砕く子。でも友達おらず。 ラストの扱いは両極端。 グッドエンドはかなりグッドエンド。 相当に嫌いじゃない。推したい。 そう言うわけで、パッケージデザインでかなり人気があるようで、アキバでも数件回ってようやく手に入ったソフト。 しかし、中身はそれに見合うかというと、ちょっとイマイチ感が否めない。 基本的に簡単な作りになっているので、手応えもあまりなく、クリア後の達成感もちょっと弱い。 フルボイスで老若男女がしゃべりまくるけれども、根本的に棒読みなので音声はカットした方がシヤワセ。 サウンドは割と良い。OPはちょっとアレだけども。 シナリオは、まぁ、選択肢に寄るかな。 紫音シナリオはラストあたりがちょっと無理矢理くさい。 素直に従うと残り2名がどうなったか良く判らないし、従わないと死んじゃうし。 真琴はかなり自然なカンジか。選択肢間違うと地獄行きだけど。 由梨奈は最初はちょっと敬遠するけれども、ラストあたりでよくなる感じ。 でもやっぱり選択肢間違えると死ぬけど。 みんなが無事なラストがない…。 総評: 買ってソンは無いけれども、それなりと言うところ。 感動系でも涙腺刺激系でもないが、由梨奈ラストは、ちょっとイイ感じ。 ただ、一人をクリアすると、他の子の扱いがかなりぞんざいなのが気になるけれども。 多少陵辱系も入ってるカンジもします。 クリア後のおまけとして、Hシーンの回想が追加されます。CGだけでなく、その部分のシナリオがそのまま観られます。うーむ…、作品のスタンスが窺えそうだ。 シナリオ:7 サウンド:8 演出:7 画像:8 声優:5 お勧め度は7くらい。 超能力、古代遺跡がデフォルトですんなり受け入れるならば、大丈夫。 あと、内容的に少々エグイ描写(テキスト)があります。 |