千歳サケのふるさと館
入り口
北海道の空の玄関口、千歳。
新千歳空港からクルマで10分。開けたところにあると思いきや、やっぱり北海道をナメちゃいけない。
支笏湖から流れ出るサケの上る川、千歳川の川辺にその水族館はあります。
自動車では道央自動車道千歳IC.を下りて道なりに千歳駅方面をめざして行けば、そのうち標識が出てきます。
IC.を下りたら2回交差点を曲がるだけで、駐車場入り口にたどり着けます。
国道36号線を走ってきても、千歳駅方面に向かえば標識があります。
国道337号線に行く様に走りましょう。
JRでは千歳駅下車、徒歩10分程度です。
駐車場は割と広め。クルマを停めて館をめざして歩きます。
周囲は閑静な住宅地。川のせせらぎはまだ聞こえません。
みやげ物屋を素通りし、その先にふるさと館はありました。
建物の概容は近代的な美術館といった感じで、とても水族館というイメージではない。
入り口を入ると受付があり、入場料は大人800円。学生は割引されている。
入り口を入ってもまだ水族館という雰囲気はない。唯一円筒型水槽が1基設置されているに過ぎない。
そのほかにはキングサーモンの模型やエゾシカの剥製が飾られている。
それを除けばちょっとした公民館という趣だ。
順路に従い、さっそく見学にはいる。ゆっくりとしたスロープで地下へと下りて行くと、そこには一辺10mを超える巨大水槽を中心として、数々の淡水魚の展示がなされていた。
最初の展示は高さ4mほどの水槽で、サケの稚魚が展示されていた。
そのとなりは5mはあろうかという水槽で、やはりサケの未成魚の展示である。
そして、次に控えるのが超巨大水槽。イトウやチョウザメなどの大型魚が悠然と泳いでいる。
高さも6m近い。使われているアクリルガラスの厚さは約30cm。
これは見応えがあった。
地下でありながら、見学する通路やスペースも十分に広く、見ようと思えばこの巨大水槽を一度に視界に収めることも出来る。
久しぶりに造りに余裕のある水族館である。
続く展示は小型水槽を2段交互にならべているもので、イワナやオショロコマなどが展示されている。
また珍しい淡水魚もいくつか展示されていた。
また、「おもしろ水槽」と称してサカナが音楽にしたがって動くさまや、ロボットによる給餌なども展示されている。
その先にはムービーを流している部屋もあったが、時間の都合で今回は入らなかった。
サケに関するムービーを展示しているようだ。
支笏湖に棲むサカナの展示を経て、経路はさらに地下へと進む。
地下に進むスロープの左手には、河川を模した多段型水槽が設置される。
定番ではあるが、ここのは水槽上面に網や蓋がされていない。さわり放題だが水はかなり冷たい。また水槽に手をいれるのはマナー違反でもある。
がまんして見るだけにしましょう。
下り切ったところには「サケものしりプラザ」という、パネルによる展示コーナーがある。
また、ここには一応魚にさわれる小さなプールも設置されている。
ここで、イタズラっ子に水をかけられたが、良い子はマネしないこと。
ものしりプラザを見終わったら、いよいよ本命、千歳川の中を覗きにいきます。
ファンタジープロムナードを通り抜けたら、そこには千歳川の川の中が見られる「千歳川水中観察室」があります。
単に川に接する壁に観察用の覗き窓を開けてあるだけなのだが、これが結構面白い。
行った時期はウグイの産卵シーズンだったらしく、婚姻色のウグイが群れなしていた。
季節毎に見られる魚が変わるそうで、秋には産卵するサケの姿も見られるそうだ。
常設展示は以上で終了。順路にしたがって、入り口の階に戻る。
ここから2階に上がるスロープに特設展示がなされることがあるそうだ。
今回行ったときも、やっていた。
イモリとかザリガニとか・・・。
館内の売店は、規模は小さいがそれなりにオリジナルグッズなどをそろえているようである。
このサケのふるさと館内部の造りは、外観の通り近代的で清潔な造りである。
ウォークスペースも広く、水槽の清掃状況も最良の部類に入ると思う。
照明は暗くはないが、水槽を見るじゃまにはなっていない。
また、地下に展示されているので外から見るよりも規模は大きい。
館は公園内に建てられ、脇を流れる千歳川には「インディアン水車」と呼ばれる遡上するサケを捕える仕掛けなどがある。
一日いるには物足りないが、千歳観光では外せない場所である。
開館は1/21〜8/31までは9:30〜17:00。9/1〜11/30までは9:00〜17:00。となっている。
また開館期間中は無休だそうだ。
所在地:066-0028 千歳市花園2丁目インディアン水車公園内
Tel:(0123)42-3001
Fax:(0123)42-2310
URL:http://www.city.Chitose.Hokkaido.jp/tourist/salmon/index.html
戻る