県営浅虫水族館
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 青森県庁より国道4号線を東に進むこと約20分。
 陸奥湾を望む浅虫温泉にこの水族館はあります。

 陸奥湾を望むとはいえ、海の真横に建てられているわけではないのだが、海まで5分なロケーションなので、この際気にしないコトにしましょう。
 青森市街からは、鉄道だと「浅虫温泉駅」下車。クルマだと国道4号線を浅虫温泉方面(行き先表示板が少ないので分かり難いかも)に20分ほど走れば温泉街に入るので、ちょっと通り過ぎる感じの辺りに看板が出ています。
 線路の向こうにビックリする建物が見えることでしょう。たぶん。ビックリはしないか。
 クルマの場合、一瞬不安になりそうなルートを通って水族館までたどり着くことになりますが、駐車場は300円(乗用車)の通車料金を入り口で支払うことになります。駐車場はかなり広く、ちょっとやそっとでは満車になることはないのではないか? と思うくらいデカイですが、真夏の海水浴シーズンとかでは多分うまるんでしょうね。

 入場料金は大人1580円。他の観光施設の入場料と抱き合わ…セットになったチケットもありましたが、詳しいことは忘れました。金額は1800円だったような…。だって興味ないところだったし。
 入り口を入って受け付けで半券を切ってもらっていよいよ胸高まるエントリーです。
 一応順路に従って進めます。っていうのも、ここ、順路がイマイチはっきりしなくて、どうにでも好きなように見れてしまうと言うか、半分迷路見たいな造りというか、既成概念にとらわれない構造は評価出来るんですが、やはり「順路」の札はもう少し判りやすくして置いていただきたいと思う。
 最初順路がわからなかったヨ…。
 順路ってのは大事だと思う。やっぱり「展示」している以上水族館側の「こう見せたい」って意思があるはずなんですな。そう、言ってしまえばフランス料理のフルコースのだされる順序のような。見ていて飽きない水族館って言うのは、この見せ方がとても巧みで、つい最近ではサンシャイン水族館なんかは割と見せ方が巧みな方かと思います。

 入り口を入ると大きめのホールが出迎えてくれます。
 ホールには右側にカワウソの展示があり、その奥にイルカのショーステージが設置されてます。
 順路に従って進むと、最初の展示はウミガメの泳ぐ水槽。数匹のウミガメが大型の水槽の中を縦横無尽に泳ぎ回っています。
 通路を挟んで向かい側には両生類(サンショウウオなど)の展示が行われていたが、これは一時的な特別展示でしょう。
 次の展示は「海洋大水槽」とよばれる巨大な水槽。この水槽には水中トンネルが設けられ、ドチザメやホシエイなどの泳ぎ回っているのを見ることが出来ます。
 続く展示は暖海系のサカナの展示。ここの「熱帯大水槽」はなかなか見せ方が巧みで、サンゴや岩の配置が自然に見えるなど工夫が見られます。

 その後ウツボなどの展示を経て、大型魚の展示に移ります。この大型海水魚の水槽は目線位置に水面が来るように作られ、見やすい構成となっているが、ちょっと物足りない気もする。

 暖海系の展示が終わると、順路は2つに分岐します。冷海系のサカナの展示と、海獣の展示に分かれるわけですが、今後の順路的には海獣の展示を先に見るのが良いでしょう。
 海獣の展示は大型の水槽の目線位置に水面を持ってくる方式をとっていて、水面からも水中からも海獣の動きがよく見えてなかなか楽しめます。
 ちなみに水槽の底は通路の床よりもかなり下に掘り込んであるので、あまり窮屈な印象は受けない。
 展示のトップはアシカで、水槽の中を大暴れで向かえてくれます。
 次はアザラシ。ここのアザラシはどうも人なつこいのか好奇心が強いのか、ヒトの顔をジーーーッと見てました。一匹だけですが。
 ペンギンプールを経て、ラッコの展示です。
 ペンギンはあんまりサービス良くないですが、ラッコは結構サービス満点でした。
 ここの海獣たちは接客業というのをキチッと教育されているようです。

 順路を戻り、冷海冷水系の展示を経て順路は2階へと進みます。
 冷水系は基本的に食卓系というか、そんな地味で美味しそうなサカナでいっぱいです。

 2階は熱帯系の淡水魚の展示。南米のサカナに始まり、東南アジアの熱帯魚と魚種は豊富とは言えないが、目線より少し下に水面を配しているので、非常に見やすい。
 魚数も適当で詰め込んでいるという感は無い。またこれらのサカナの質も高く、発色や魚体など申し分無いレベルである。
 その先にはピラルクーの大型水槽展示があるが、このピラルクーはデカイ。2mオーバーはあると思う。
 体格風貌ともに立派なピラルクーだ。これだけでも入場料のもとを取った気もする。
 タッチプールはウニとかホタテとかイトマキヒトデくらいしかいなかったのでちょっとがっかり。

 最後にいるか館だが、ここは円筒形のプールの中にイルカが泳いでいるもので、水面上からも水中からもイルカの姿を見ることが出来る。
 ここのイルカはヒトを見る。
 スロープに従い、下に降りてみると丸窓と四角い大型の窓があるのだが、ここで見ているとイルカの方も見に来るのだ。
 生まれて初めてイルカと目が合った。
 僅かな時間だが、ジーッとヒトの顔を見ている。なんかこれだけでちょっと感動しちゃったりして。
 新しいヒトが丸窓を覗くと、またその人をジーッと見ている。
 ここのイルカは2匹いるのだが、丸窓を覗きに来るのは特定の一匹だけのようだ。
 もう一匹は大窓でこどもを追いかけて遊んでいた。
 右に左に動き回る幼児に合わせて右に左にとイルカも動く。
 これだけでも入場料のもととった感じです。
 ヒト見るのに飽きると、口から空気の泡をだして、それ追いかけて遊んだりもしてた。
 ちなみにここからも外に出ることは出来ますが、再入場時は再び入り口に戻る必要があります。

 みやげ物屋は駐車場に併設され、水族館っぽいものから海のモノやら地元特産品やら全然関係ないオモチャまで、色々ありました。
 また近隣スポットとして、海岸のほうに「海釣り公園(有料)」と遊園地みたいなところがあります。
 温泉街の方もなかなか立派でした。通っただけだけど。




 所在地:039-3501 青森県青森市浅虫字馬場山1-25
 Tel:0177-52-3377
 Fax:0177-52-3379
 web:http://wwwle.mesh.ne.jp/asamushi/


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