北へ。White illumination
(株)HUDSON SOFT
Dreamcast用GD-ROM
Ver.1.01
○購入〜起動10分後の感想
久しぶりにゲームで悶絶する。
オープニング、ヒロインの台詞、操作性、なんだか「サウ○ンドアー□ズ」みたいだ。
悶絶しすぎて脳が壊れそうだったので、そっとセーブしてDCの電源を落として寝た。
あと、タイトルのバックが「白い恋人」の包装紙に見えてどうしようもない。
○オープニングについて
数人の声優さんとおぼしき方々が歌っている。
歌詞は果てしなく悶絶に値する。誰が作詞したんだか見てみたい気もするが、どうもRED総帥の影がちらほら見えかくれしているように感じるのは考えすぎだろうか。
アニメーションはキャラクターに関しては殆ど無い。背景画像がガシガシ変わる程度。
線画やなんかでちょっとお洒落さをだしたつもりみたいだけど、歌で台無し。
あと、キャラクターの服の色とかが変わる程度か。
最後まで聞いたけど、あんな歌はときメモ以来だったような気がする。
○感触
北海道観光促進恋愛シミュレーションアドベンチャーソフト。どうもこうとしかうまい表現が見あたらない。
なにやらロイズ(*注)とかがこのソフトのタイトルを冠したパッケージのチョコを販売し始めたらしい。新千歳空港にて買えるようです。
あとヒロイン役の声優さんが、いやはや何とも・・・な感じで脱力ショック。
注:ロイズ=道内に最近出来た生チョコの店。すごい勢いで道内に販売網を広げ、札幌の銘菓「白い恋人」を脅かしている存在。
ここ最近の北海道土産の定番になりつつあるようです。なかなか美味しいし。
「白い恋人」は北海道のプロサッカーチーム「コンサドーレ・札幌」のスポンサーだったので、見たことのある人もいるでしょう。
○羽田から新千歳空港へ
主人公は高校生。
ちょっと色々あったようで鬱屈した生活を送っていたところ、夏休みに母親から北海道行きの往復航空券を渡されて単身北海道に乗り込む(親戚ん家行くんだけど)。というのがプロローグ。
夏休みと言うことで、おそらく片道26000円の運賃だろうか。それとも早割30%オフだろうか。Air Doかな。何故か盆暮れ正月の航空券は高価い。
主人公の乗る航空機はANA、全日空である。あ、全然Air Doじゃないや。で、ここは3DCGアニメーションで造られているが、「ナメてんのかコラ」って言い出すほどの出来の粗さであった。荒いというより酷い。素人でももっとうまいと思う。もうメチャクチャ。オレに描かせろって言いたくなるくらい。もしポリゴンで作られててリアルタイムで動かしてるんだとしても酷い。
しかもウイングレット付きのボーイング747。珍しいな、国内線でこの機を使うのって。っつーか普通は使わない。
AeroDancingを見習って欲しかった。
シートベルトを隣の人と間違うのはよくあること。描写細かすぎ。
変なところで妙にこだわったりする辺り、内容にちょっと不安を感じる。
○新千歳から札幌へ、地元民の指摘
親戚の娘(多分ヒロイン)登場。主人公を迎えに来た。
で、確かに北海道では電車のことも「汽車」というが、新千歳-札幌間の電車はエアポートエクスプレスとは言わない。
あの車両(721系電車、あの内装はこれしかない)だったら「快速エアポート」のはず。指摘1。
むしろ地元民だったら「快速で40分」と言うはずだが。
札幌駅で地下鉄に乗り換えるのに、南口まで出てしまっている。減点2。
実際は改札からすぐに地下に降りられるようになっていて、普通はそれを使う。南口まで行ってから地下鉄に乗り換えるのは遠回り。
「札幌駅」の文字を使いたかったのだろうが、そんなのは内地(*注)の人にしか通じません。
札幌市営地下鉄に「網棚がない」だの「ゴムタイヤだから静か」だのはどうでもよろしい。ちなみにゴムタイヤだけど、想像するほど静かじゃないです。
東豊線(東区と豊平区を結ぶ線)があまり使われていないという台詞。いろんな意味でポイント高いです。
「北海道の一般家庭にはクーラーはない」、正しい。クーラーと言えばデパートかクルマくらいにしかついてません。
電車にクーラーがついたのも最近の話です。
・・・やっぱりアラを探して3000プレーになりそう。
*注:内地=北海道では本州などをこう呼ぶ。
使用例::内地の会社で働く。内地の大学へ行く。
ちなみに関東一円は「東京の方」で括られてしまう(うちの近所だけ?)
◯そして初日が終わる
このシナリオを書いた人は、もしかしたら東鳩にハマッたんではないか? という疑問を持つに至る。
東鳩独得のちょっとくどそうでくどくない台詞回しに良く似てる。でもこのゲームだとちょっとくどい。
あの文章はよほど文才がないと、ただうるさくなるだけ。
コントローラ放り出して一休み。
あと、なんで観光マップがあんなにこと細かく書かれているのか。やっぱ北海道観光促進恋愛シミュレーションアドベンチャーだな。
ヒロインの声があまりに違和感バリバリかつ地元ネタが連発するので、やる気が失せる。でも一応全員クリアに向けて我慢。
相変わらず台詞とかが飛ばせないので、イライラがたまる。
しかもメチャクチャ地元な話ばかり。そのうえ微に入り細に渡って説明されるとうっとうしい以外の何物でもない。札幌出身者とかは覚悟してプレーすること。
システムに関する話は、またそのうち。
それから、このゲームの売りのCommunication Brake System(C.B.S)、慣れないと何していいかよく判らないっす。
○とりあえず1人クリア●
♪北へ〜行こう ランララン、北へ〜行こうランララン、春も夏も・・・・
な、なに口ずさんでんだ、オレ。
いやー作曲は良いんだけどねぇ。作詞が。いや結構耳に残るのよ、これ。
ところで、なんか日記形式みたいになってるけど、大丈夫か? オレ。
意に反して別な子でクリアしてしまった。まさかあれがターニングポイントになろうとは。
気軽な選択で人生誤るって事、よくありますよね?
クリアした子は「愛田めぐみ」。愛田牧場のひとり娘。
細かい経緯は省きますが、なんだかんだで4日間のバイトで行ったらそのまま夏休みが終わった。「??????」脳内にハテナマークを6個ほど点灯させつつゲームを続けた。
で、冬休みにもう一度北海道は札幌の親戚の家に行ったらこの子がいて、大晦日までに2回デートができる。
誘う子はこの時点で一番友好度みたいのが高い子が優先的に選択されるらしい。よくわからんけど。
ここで時空を超えたとんでもないデートをすることになる。
札幌から函館まで日帰りデートwith函館夜景付き。やってやれないことはないが、強行軍以外のなにものでもない。
札幌から函館までは最速の特急でも片道約3時間半。往復約7時間。
まだ夜も明けぬ朝6時に札幌を出発するとすると、午前11時頃に函館入りとなる。
そこから、元町、倉庫街、五稜郭と動くとなるとさっさと見て回っても夕方だ。
夜景は冬だと大体午後6時以降でないとあまりきれいに見えない。なんだかんだで1時間居たとして午後7時。
即行で函館駅へ向かっても30分。家帰ったらもう午前様だろう。こんな強行軍はお兄さん感心しないな。
普通は湯ノ川一泊お泊りコースだけど・・・。そう言えばDCって18禁とかの線引きどうなってるんだろう。まーいいけど。
ちなみにこんな時間と距離を無視した移動は随所に見られる。北海道をきちんと観光して回りたければ1地域1日は見ないとあずましくない。
余談だけど、道北道東方面なんかでは「ダイエー この先信号右折75km」と平気で書いている看板が結構ある。
北海道の広さが実感できると共に、それでも買い物に出かけるバイタリティをかいま見ることができる
で、大晦日のイルミネーションカウントダウンとか言うのに誘って、時間ぎりぎりにやってきて終わり。
エンディングに歌とか付いてなかったけど、これはこれでいいんだろうか。どうも普段バッドエンド、ノーマルエンド、ハッピーエンドなどがあるゲームばっかなので、少々不安になる。
エンディングクレジットで発見したが、やっぱオープニングの歌詞、RED総帥のサングラスの良く似合う中年でした・・・。変なところでギャグ入れるからな、この人。
って訳で、2人目突入。
戻るときはブラウザの「戻る」ボタンが早いですが、ここを押しても戻れます。
あとこれでホームに戻れます。
文句、けち、いちゃもんはメールにて。