オペラシチーの血統

 英国で首位種牡馬を続けるサドラーズウェルズですが、それでは代表産駒は?となるとオールドヴィック、サルサビル、イントレピディティ、カーネギー、キングズシアターと、大レース勝ち馬は多いものの実はどいつもこいつも迫力に欠けるのばっかりで、せめて「何十年代を代表する名馬」に値するのすら一頭もいない、というのが現実。こんなのが大種牡馬としてデカい面して罷り通ってるんだから、世界のサラブレッド生産も先が見えてきたというか…。そんな中でオペラハウスはマシな部類かも。古馬になってから選手権距離で堅実に活躍し、「キング・ジョージ」とかガネー賞、エクリプスステークスを勝っています。種牡馬として日本に輸入されて、代表産駒はテイエムオペラオーですから、やはり典型的な欧州風味ステイヤーというところでしょうか。
 母シャルムマイヤーは、日本で活躍馬を数え切れないほど輩出したブレイヴェストローマンの産駒で、これはいかにも母系に入って良さそうなタイプ(現にブライアンズロマンなどが出ている)。シャルムマイヤーの半弟には中央で活躍し、現在も高知で走り続けるオースミレパードがいます。私の持っていたウイザードシチーも近親。
 オペラハウスみたいな種牡馬は、今の軽薄な日本競馬だと勝ち味に遅い傾向がありそうですが、うまく乗れば選手権距離を総なめ、まで行けるくらいの底力タイプでしょうか。それにブレイヴェストローマン肌ですから、いよいよ小細工なしの真っ向からの力勝負型でしょう。絶対能力が高いことを祈るのみ、です。

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takachan@fureai.or.jp (Saito Takayuki)