平成11年の優勝

ウイニングシチー
6月20日 福島競馬場 芝1200m サラブレッド系4歳

キャロルシチー
10月2日 中山競馬場 芝1200m サラブレッド系3歳

グラシアスシチー
10月3日 福島競馬場 ダート1000m サラブレッド系4歳


平成11年の持ち馬を振り返る

 平成11年のラインアップからは、11頭が出走して3頭が3勝をマークしました。ここ数年5〜6勝を挙げたことが多いだけに、いささか不振だったと言うべきでしょう。
 当初の期待は、前年暮れに2勝をマークしてクラシック路線に乗ったリザルトシチーの活躍でした。今年初戦の京成杯で中団から伸びて4着に入った時には、あるいはクラシック出走も現実のものかと期待されましたが、その後の成績が冴えず、結局弥生賞の大敗で短距離路線への転進という破目になりました。
 今年は活躍すると期待されたもう一頭はサークルフェスタでした。芝の比較的長いところなら1つや2つは勝てるかも知れないという見込みもあったのですが、休養明け2戦目の東京戦でレース中に故障して殺処分となってしまいました。また、2年近く休んでいたオンディーヌシチーも、暮れを前にいよいよレース復帰というところまでこぎつけたのですが、最終追い切りでまたも脚部不安を発症してついに引退となってしまいました。期待の戦力には運も味方しなかったようです。
 今年はどうなるかと思われた6月、ようやく福島でウイニングシチーが未勝利戦を逃げ切りました。デビューが少し遅れたものの、出るようになってからはスタートダッシュの良さと先行力を武器に安定した成績を残していて、その結果が出たというべきでしょうか。勝ち上がった後は、外傷などのアクシデントが相次いで、満足にレースを使えていません。
 10月第1週は狂い咲きのようでした。土曜日に中山でキャロルシチーが3歳未勝利戦を逃げ切ると、翌日曜日には福島でグラシアスシチーが未勝利戦をこれまた逃げ切り勝ち、週2勝というのは3回目の経験となります。今年はこの後全く勝機もなかったのですから、ほとんど奇跡のようなものでした。この週は友駿自体が大乗りで、シチーの馬が4勝を挙げていますから、そのブームに乗っただけなのかも。グラシアスシチーは、デビュー当時は、レース→乳房炎でお休み、の繰り返しで満足に使えなかっただけに、勝ち上がった後は大敗続きとは言えとにかく順調に使えているのは、それなりに体質強化ができてきたと見るべきでしょうか。テンポイントなどの近親にあたるファミリー出身の馬で、この世代の中では最も期待していた1頭です。
 3歳馬は、勝ち上がったキャロルシチー以外は出走にすら到りませんでした。頭数は相当揃っているのですが…。年末までには半分以上が入厩にこぎつけたので、年明け以降に期待したいところです。
 今年もまたたくさん登録抹消馬を出しました。ジョーカーシチーは1勝の他はオール着外という潔すぎる成績、プラズマシチーは3戦して2ケタ着順3回、ボストンシチーは騎乗者の指示を聞かないという致命的な欠点を露呈しました。今をときめくメジロライアン産駒の無料提供馬カインドシチーは全く使い物にならず、スピードを期待されたトランザムシチーは何とか出走を目指したものの結局デビューできず、長距離血統のスウィートシチーは引き受ける調教師もいませんでした。
 平成12年の当初は、900万下にサンキングシチー、リザルトシチー、500万下にウイニングシチー、グラシアスシチー、4歳既出走にキャロルシチーといういささか手薄な陣容で出発します。これからデビューする馬の能力は未知だけに、現状では1勝くらいできれば上出来という感じですが…。
サンキングシチー12戦0勝
サークルフェスタ2戦0勝
ジョーカーシチー1戦0勝
ウイニングシチー5戦1勝
カインドシチー1戦0勝
グラシアスシチー7戦1勝
ダンディシチー10戦0勝
プラズマシチー3戦0勝
ボストンシチー4戦0勝
リザルトシチー13戦0勝
キャロルシチー3戦1勝
61戦3勝

takachan@fureai.or.jp (Saito Takayuki)