メコンの流れにまかせ、船は進む。天気は晴れ、いくつもの雲が流れて行く。特等席だと思っていた屋根の上はその日差しでフライパンの様になり僕らを後悔の念に刈上げていたのだった。
メコン沿いには小さな村?(部落と言ったほうが正しいだろう)が無数にあった。家一軒ってな所もある。日本の河川とはまったく異なり大河メコンの淵にもう民家が建っているのだ。もし、氾乱でもしようものなら一発でおし流されてしまうであろう。がそれこそがこの国の人々とメコンとの繋がりを理解出来る気がした。暑い1日だったがスローボートは定刻どうりにパクベンついた。
2日
AM7:30スタンプをもらいルアンパバンに向かう。昨日の夕暮れから降り出した雨は取りあえず上がっているが、いつ落ちて来てもいいコンディションだ、パクベンと言うこの町は、もともと小さい漁村だったのだろが不意な観光客の増加でかなり変わってきているようだった。ガイドには1軒しかないと書いてあったがいたる所でGHやレストラン業を営んでいた。英語でレストランと書いてあっても英語はまるで通じない。いかに観光客がしかも凄い勢いで増えたのかが伺える。立ち寄ったレストランでカレーと魚フライを頼でみるとカレーもフライも本当にうまい、とくにフライの方は立田揚げのようで塩と辛いたれをちょっとつけると涙がでるほど美味しかった。町はあっと言う間にきれいに変わっていくだろうけど、この味は守って欲しいと思った。