eye to eyes

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-Breakfast- Syangja

夕べは楽しい夜だった、雨に打たれ何とかたどり着いた宿だが、部屋は板一枚、トイレは肥え溜め、しかも真っ暗、畑の中だった。しかし、人はすごく良かった、どうやらこの宿に来た日本人は僕が初めてらしくとても親切にしてくれた。とくにI,N-48の真ん中にいるダバールはとても友好的で夕ご飯の後に僕がネパールにはチャパティはないのか?と聞くと、無いと言いつつ近くのパン工場を案内してくれたし、彼も写真が好きらしく自分で撮った写真を見せてくれた。その他の人も楽しい人達ばかりで朝飯を頼んでまっていると人が集まりだし、確か中国製のミラーボール&ギラギラネオン付のラジカセで朝っぱらから踊りまくっていた、今思うと僕を歓迎してくれてたのかなとも思う。ダバールはここではコックさんらしく僕のご飯は彼が作ってくれた、彼の作るダルバートはめちゃくちゃ美味しかった、夕べと朝ともおかわりをしたくらいでこの後のネパールでもこれ以上の物に出会わなかった。


-Himaraya- ???

 

朝靄の中、名残惜しかったが早めにダバールの所を後にした。デリーを出て16日目だった、ネパール第一の目的地ポカラまであと70km位だと夕べ聞いていた、ペダルを漕ぐ足に力が入る。長い下り坂を一気に下り、登返した瞬間、遂に奴が現われた。山並の間に姿を見せたヒマラヤは、あまりにも美しく、忘れられないワンシーンになった。


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 N,TAKABE