雨が降っていた。シトシト冷たい雨の中とうとうカトマンドゥに着いた。ゴールである、ポカラで知り合った友人と約束したゲストハウスに行くと当の本人はいなかったがポカラを発つ時偶然いた娘が出迎えてくれた。ありがたい、ありがたい。近くにあったレストランにて夕飯をすませすぐ寝てしまった。翌朝も雨が降っていたのでロビー？で暇をつぶしていると共同のバスルームより歌声がした、日本の歌だった。聞き入っているとしばらくして顔をだした。声をかけると洗濯が終わった所との事、近くに旨い店は無いかと訪ねるとモモを食べに行くと言うので付いて行くことにした。モモとはネパール判の蒸しギョーザである。カトマンドゥに着いたのはいいがゴール地点であったが為、ここで何をするとか、あまり考えていなかったので好都合だった。雨の中近くのモモ屋に行き美味しいモモを食べ終わる頃には雨も上がり始めていた。そこでこの国の古都と呼ばれているパタンに足を延ばすことにした、この旅初めてのバスに乗って・・・

バスに揺られてパタンに着くとまた雨が強く降り出した。レストランに飛び込み雨が止むのお茶を飲んでを待った。直に雨は止み、とうげも過ぎたらしくチラホラと青空も見えだした。細い石畳の道で構成されたこの街は古都というのがぴったりである。東京の下町のような路地がたくさんあって、でも雰囲気はまるで京都のようであるといった不思議な感じが漂う街だ。パタンで有名なお寺、その名もゴールデンテンプルに寄ってみたゴールデンなんてすごいお寺なのかと思っていたらかなり小じんまりしていた。しかし建物の作りはしっかりしていて流石であった。