eye to eyes

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-コビタ- Bairin

今日も天気は晴れ、ポカラからの道はキレイで川が横を流れている、山岳地の為流れが早い。その川の中をゴムボートが下ってくる、オレンジ色のジャケット(救命胴衣)を着た人達が乗り込んでいて時折、「キャーッ」と歓声が聞こえてくる、ラフティングだ。路上より手をふると手を振り替えしてくれた。カトマンドゥが近いのだと思った。しかし、暑い。Tシャツ一枚で走っているのに汗が吹き出し自転車のトップフレームに落ちてゆく。もう何本コーラを飲んだだろうか?わからない。蒼く光る川面、ジリジリと照り付ける太陽、川の脇を並走る路、今回の旅の中でも一番ハッキリ覚えているステージだった。日も傾き始め、宿を探したが中々見つからない。雨も降り出してきて遂に野宿かと心を決めかけた時、やっと見つかったロッジに彼女がいた。名はコビタという。まだ12才だが僕を一生懸命、持て成してくれた。


-Good Morning- Bairin

朝、寒さで目が覚めた。立て付けの悪い観音開きの窓を開けると、一面、霧の世界で幾らか雨も降っていた。夕べは真っ暗で解らなかった宿の中を覗きながら一階に降りて朝御飯を頼んで待っていると「おはよー」いって現れた。あんまり可愛かったので思わずシャターを切ってしまった


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