チベッタンキャンプの正月三日目。第一日は各家族で過ごし、二日目は夜から歌や踊りなどで新年を祝うらしい。歌や踊りに参加したかったのだが、僕の勘違いで見逃してしまった。凄く悔しい。そして三日目、今日は何やら朝から皆忙しそうである。キャンプのまん中にある仏塔?に人が集まりだしたかと思うと直にお坊さん達が現れた。偉いお坊さんを筆頭にかわいい小坊主を引き連れのお出ましだ。まだ幼く厳粛ムードにはかなり欠けるが彼等はこれからのチベット、チベッタンを守る大切な人材になることだろう。チベッタンにとって、自分の子供を僧侶にすることはこの上ない幸せであり、誇りでもある。この小坊主さんが沢山いると言う事は僕にとってもうれしいことであった。何故なら、かれらの居る限りチベットはその精神をいつまでも絶やすことは無く受け継いで行くだろうと思ったからだ。