時計台の鐘
作詩 高階 哲夫  作曲 高階 哲夫  編曲 青島 広志

<青島先生の解説>
 札幌の時計台をモデルとして書かれたと言われている、歌曲というよりは歌謡に
近い、現在の言葉で言えばホームソングのはしりでしょう。谷内六郎画伯の絵を
想い出していただきたい曲想と情景です。
 本来は作曲者によるピアノ伴奏が付いていましたが、ここではそれを用いず、
やや古いタイプの和声付けをしてみました。ピアノ・パートの鐘の音は、あった方が
雰囲気が出ますが、完全なア・カペラの曲としてとりあげてもいいでしょう。

時計台の鐘が鳴る
大空とおく ほのぼのと
しずかに夜は明けてきた
ポプラのこずえに 日は照りだして
きれいな朝(あした)になりました
時計台の鐘が鳴る


時計台の鐘が鳴る
アカシヤの樹に 日はおちて
しずかに町も暮れてゆく
山の牧場の羊のむれも
たべまってお家へかえるだろう
時計台の鐘がなる