合唱組曲
よこはま 人・街・未来
作曲 吉田 孝古麿

この組曲は、横浜開港135周年と横浜市文化振興財団設立3周年を記念し、一般市民から
歌詞を公募し、合唱曲として作曲され、平成6年5月に発表されたものです。

吉田先生は、作曲意図として次のように語られております。
 「現在」あるというのは、「過去」の積み重ねの上に、「未来」もまた「過去」と「現在」の存在の
上に成り立つものだろう。歴史ばかりではなく、"新しさ"や"新しい"ということも「未来」に眼を
向けてはいるが、「過去」「現在」を見据えてのことだと考えている。
 この組曲のサブタイトルにもあるように、「人・街・未来」は21世紀への希望や憧れの表現だか
ら、横浜にちなんだ古い曲を歴史の一つとして意図的に活用してみた。また"新しいもの"と
"古いもの"との未来への道標になるだろう。
 作曲にあたっては、今生きている人たちの行動や感動をクラシカルポップスという形式で書いて
みた。新しい感覚でリズミックに表現してほしいと思う。

この組曲は 次の5曲で構成されており、吉田先生に掲載許可を頂きました。  
     こんにちは! ぼくらのふるさと     作詞 鬼木 和浩
     今日もまた この街で・・・・         作詞 富永 黎
     ほら ひかりが                作詞 金谷 怜沙
     横浜は バラの街              作詞 荏本 敦子
     港・田園〜そして未来へ          作詞 日下野 禎一

港・田園〜そして未来へ
作詞 日下野 禎一  補作 山田 今次

(1) きょうも海を 見ています
   いくつもの 朝と夜とが ありました
   船が毎日 出て行きました
   世界へ あこがれ乗せて
   船が毎日 帰ってきました
   港へ やすらぎを求めて
      よこはま いくつもの 出会いがあって
      人は優しくなりました
      よこはま いくつもの 別れがあって
      街も大人に なりました

(2) きょうも野原 駆けてます
   いくつもの 朝と夜とが くるでしょう
   風がさやかに 流れています
   未来へ あこがれ感じて
   草の緑が まぶしいほどです
   田園 ぼくらの故郷(ふるさと)
      よこはま あたらしく 生まれた街で
      人は希望に燃えてます
      よこはま 子供らの 歌声ひびき
      街は光に満ちてます

   田園も 港の街も
   しあわせの 明日に向かって
   いま 夢をはらんで 船出する
   こころのふるさと もとめて・・・・・・・