一本の樹
作詩 筒井 めぐみ  作曲 筒井 雅子

楽譜の歌詞から表示したので実際の詩の記載と
異なる部分があるかもしれません。




1.風をはらみ うでに小鳥たちを遊ばせて
 私たちの生まれる ずっと前から
 そこに立っている一本の樹
 暑い日はこかげを作り
 風の日はみんなと一緒にゆれている
 一歩も動かないで じっと私たちを
 見守ってくれたんだね
 六十年も前から


 語りかけ 「私たちの学校の楠はおじいさんです。
        もの静かで何も言わないけれど
        いつでも私たちを見ていてくれるのです。
        私たちの楠はおばあさんです。
        しわのきざまれた手で、
        私たちを慈しむ(いつくしむ)ように その枝を、差し出しています。
        学校ができたときのこと
        戦争中のこと
        お父さんたちのこと
        私たちのこと・・・・・・・・・
        樹は、みんな知っています。
        知っていて何も語らず
        私たちのことを、いつまでも見守ってくれるのです。」

2.風の中 みんなの声あふれる校庭
 私たちのうまれる ずっと前から
 そこに立っている一本の樹
 こかげにしゃがんで砂いじり
 お父さんもこの下であそんだんだね。
 私の生まれるずっとずっと前に
 校庭のすみの一本の樹