あの町 この町
作詞 野口 雨情  作曲 中山 晋平

〜おうちがだんだん遠くなる・・・・・・というところから晩春の匂いがする。
遊びに行って夕方を迎えた子どものやるせない気持ちが、情趣豊かに
表現されている。ネオンが輝いたり、スモッグが多い現代の都会では、
このような詩情がだんだん薄れてしまって、なんだかなさけないような
淋しい気がする。あの町この町とは、一体どこの町を指すのだろうか。
雨情は大正13年3月に巣鴨に引っ越しているので、巣鴨の町を歌った
のだろうか。若しかすると、若い時に住んだことのある札幌や小樽の町
であろうか?
                       (日本抒情歌全集1 解説より)

1.あの町 この町
  日が暮れる 日が暮れる
  今きた この道
  かえりゃんせ かえりゃんせ

2.お家が だんだん
  遠くなる 遠くなる
  今きた この道
  かえりゃんせ かえりゃんせ

3.お空に 夕べの
  星が出る 星が出る
  今きた この道
  かえりゃんせ かえりゃんせ

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