PowerLoader Version 1.4 /
Web ページ自動ダウンロードソフト
Copyright (C) 斉藤光男 1997-1998
目次:
概要:
PowerLoader は「WWW 自動巡回ソフト」「オートパイロットソフト」等と呼ばれる種類のプログラムです。
指定された Web ページを構成するデータを、自動的にダウンロードしてディスクに保存します。保存したデータを使って、インターネットとの接続を切った後でもページの参照ができるようになります。
PowerLoader はシェアウェア(1,000円/税別)です。試用期間(15日)を超えてお使いいただくためには、シェアウェア代金のお支払いとライセンス登録が必要となります。
特徴:
- リンクをたどり過ぎないようにするための制限を「リンク数」ではなく、ワイルドカードを使った文字列パターンと URL パスとの照合でおこないます。AND, OR, NOT に相当する条件の組み合わせも指定できます。
- ダウンロードするデータの種類は、ユーザーが直接「拡張子」を入力することによって指定します。
- 特定のページが更新されている時だけダウンロードをおこなうように設定する事ができます。
- ログウィンドウによって、ダウンロードの進行状況と経歴を確認することができます。
- ダウンロードの状況をログファイルとして記録することができます。
- ダウンロードしたファイルの日付を WWW サーバー上のファイルの日付に合わせることができます。
- ネットワークとのコネクションを 8 個まで持つことができます。
- エクスプローラーの詳細表示モードに似た画面構成と操作により、Web ページを分類する事ができます。
- ダウンロードされたファイルの移動やコピーをおこなっても、ディレクトリ構造が保たれていれば、ブラウザで問題なく表示する事ができます。
- 自動運転のために必要なスケジューラや自動接続の機能はありません。これらの働きは拙作 micras 等の外部プログラムに任せるように設計されています。
※ 使用に際してはコンピュータやインターネットに関する、ある程度の基礎知識が必要となります。
制限事項:
- ダウンロードしたページのアクセスカウンタが正しく表示されない場合があります。
- CGI を利用したクリッカブルマップには対応していません。
- Unicode には対応していません。
- ActiveX には対応していません。
- ftp には対応していません。
- パフォーマンスの低いマシン上では、Web ページの分類ができない場合があります。
動作環境:
ダイアルアップネットワーク(ダイアルアップ PPP)で Internet に接続し、Netscape Navigator 等のブラウザを使って WWW の参照ができる環境がインストールされている日本語版 Windows95 上で動作します。
ダイアルアップネットワークによらない Internet 接続、および日本語版 Windows95 以外の OS 上での動作は保証いたしません。
実行には "MFC42.DLL", "MSVCRT.DLL", "WININET.DLL" が必要です。
動作確認は自作 PC/AT 互換機(ATX マシン)上でおこないました。
インストールの方法:
- 配布用に圧縮された PowerLoader のアーカイブファイルを作業用のディレクトリに展開して、"Setup.exe" を実行してください。
- インストールプログラムが起動したら、その指示に従ってください。
- インストールが完了したら、作業用のディレクトリに展開したファイルは必要ないので削除してください。
- Windows95 の System ディレクトリに "MFC42.DLL", "MSVCRT.DLL", "WININET.DLL" がなかった場合には、ユーザーサポートページから必要なファイルをダウンロードして、Readme の指示に従ってインストールしてください。
アンインストールの方法:
必ず次の方法でおこなってください。なおアンインストール後、再びインストールをおこなう場合には先ず再インストールについてをお読みください。
- [コントロール パネル] にある [アプリケーションの追加と削除] を実行します。
- [セットアップと削除] プロパティに表示されているリストの中から PowerLoader を選択して、[追加と削除] ボタンをクリックします。
- 「ファイル削除の確認」ダイアログが表示されたら [はい] をクリックします。
注) レジストリの削除が不完全で、"HKEY_CURRENT_USER/Software/msaito/PowerLoader" 以下の内容が残ってしまう場合があります。そのままにしておいても特に問題はありませんが、気になる方はレジストリエディタ(regedit.exe)を使って削除してください。
再インストールについて:
すでに PowerLoader がインストールされている環境に、バージョンアップ等で再びインストールする場合には、事前に必ずアンインストールをおこなって古い PowerLoader を削除しておいてください。ただし、別に指示がある場合にはこの限りではありません。
なお、アンインストールをおこなう前に PowerLoader がインストールされているディレクトリの "pwloader.ini", "downloadlist.ini" ファイルを待避させておき、再インストール完了後に上書きして元に戻せば、設定データの内容を継続して使うことができます。
とりあえず使ってみる:
- インストールが完了したらモデムの電源を入れて、ブラウザを起動すれば WWW の参照ができる状態にしておいてください(ブラウザを起動する必要はありません)。この時点でダイアルアップネットワークに接続されている必要はありません。
- 適当なホームページの URL を一つ決めておいてください。なるべく、全ページ・全データを表示させても数分で済むような情報量の少ない所にしてください。
- ダウンロードしたデータを保存するディレクトリを作成してください。なおダウンロードしたデータは、後からディレクトリごと移動することが可能です。
- [スタート] メニューに登録された「PowerLoader」を選択して起動してください。インストール先の "pwloader.exe" を直接実行しても構いません。
- PowerLoader が起動してメインウィンドウが表示されます。
- メニューの [表示/ログウィンドウ] を選択します。
- ログウィンドウが表示されたら、じゃまにならない位置に移動しておきます。
- メニューの [設定/ダウンロード] を選択します。
- 「ダウンロードの設定」ダイアログが表示されます。
- 「セーブディレクトリ」項目に先程作成しておいたディレクトリ名を直接入力するか、[参照] をクリックしてディレクトリを選択します。直接入力する場合には、ディレクトリ名の最後に必ず '\' を付けてください。
- [OK] をクリックします。
- メニューの [設定/ログファイル] を選択します。
- 「ログファイルの設定」ダイアログが表示されます。
- 「ログファイルを作成する」項目をチェックします。
- 「ログファイルを作成するディレクトリ」項目に、セーブディレクトリと同じディレクトリ名を入力します。(後で好きなディレクトリに変更できます)
- [OK] をクリックします。
- メニューの [設定/ページの追加] を選択します。
- 「ダウンロード先 Web ページの追加」ダイアログが表示されます。
- 用意しておいた URL を入力して [OK] をクリックします。
(この時点で、今入力した URL はリストに登録されていますが、まだ表示はされません)
- 「ダウンロードする Web ページの設定」ダイアログが自動的に表示されます。
- とりあえず何も変えないで [OK] をクリックします。
- 入力した URL がタイトル "(不明)" でリストに表示されます。
- "(不明)" の部分をポイントして「右」クリックします。
- ポップアップメニューが表示されます。
- [直接ダウンロード] を選択します。
- メインウィンドウのタイトルが "(不明) のダウンロード中 - PowerLoader" に変わります。
- ログウィンドウに "(不明) のダウンロードを開始します" と表示され、その後にも表示が続きます。
- ダイアルアップネットワークの「接続」ダイアログが表示されたら、接続をおこなってください。
- 接続が完了するとダウンロードが開始されます。
- ダウンロード処理中はステータスバーとログウィンドウに、ダウンロードの状況が表示されていきます。
- 特に不具合が生じなければ、可能なすべてのリンクをたどり終えた時点でダウンロード処理は終了します。
- ステータスバーとログウィンドウに、正しいタイトルで "〜 のダウンロードを終了しました" と表示されます。
- ダイアルアップネットワークの接続を切ります。
- リストに表示されているタイトル部分をポイントして「右」クリックします。
- ポップアップメニューが表示されます。
- [ブラウザ起動/ファイル] を選択します。
- お使いのブラウザが起動して、ダウンロードをおこなったページが表示されます。
- 表示されているページの URL を確認してください。そこがセーブされたファイル名です。
- あちこちのリンク先に移動してみてください。ダイアルアップネットワークの「接続」ダイアログが表示されたら、ダウンロードされていないデータがあるということです。
なお、「接続」ダイアログを [キャンセル] すると、それ以後 PowerLoader を終了するまで二度と「接続」ダイアログは表示されなくなります(代りにエラーメッセージが表示されます)。
- ブラウザを終了させます。
- メニューの [ファイル/終了] を選択するか、終了ボタンをクリックして PowerLoader を終了させます。
- エクスプローラー等を使ってセーブディレクトリ(フォルダ)を表示します。
- "pl******.log" というファイルが作成されているはずです。(****** は今日の日付)
- お使いのエディタ等でファイルを開いて内容を確認してください。ファイルのセーブ状況と(多分)何等かのエラーメッセージが表示されています。
- ダウンロードを完璧におこなうためには、この内容を参考にして設定条件を修正していきます。
ウィンドウの内容:
- メインウィンドウ
- メインウィンドウは二つの部分に分かれています。
- 左側にはページリストを分類するための項目名がツリー形式で表示されます。
- 自動運転、またはメニューの [ダウンロード/実行] でダウンロードの対象になっている項目にはチェックマークが付きます。
- 項目名をダブルクリックするか "+" 記号をクリックすると、その下位にある項目名が表示されます。
- 項目名を右クリックするとポップアップメニューが表示されます。
- 項目名を他の項目名にドラッグ&ドロップすると、その項目名の下に移動する事ができます(関連するページリストも一緒に移動します)。
- 右側にはダウンロードする Web ページのリストが表示されます。
- 「タイトル」「URL」「DL数」「最終更新日時」項目があります。「DL数」は最後にダウンロードをおこなった時にセーブした(更新されていた)ファイルの数。「最終更新日時」は最後にダウンロードを正常終了した時の日時です。
- デフォルトでタイトル順にソートされます。項目のタイトルバーをクリックすると、その項目でソートされます。
- 自動運転、またはメニューの [ダウンロード/実行] でダウンロードの対象になっているページのタイトルにはチェックマークが付きます。
- ダウンロードが完了していないページ、またはタイトルが存在しないページのタイトルは "(不明)" になります。
- ページのタイトルを右クリックするとポップアップメニューが表示されます。
- ページのタイトルをダブルクリックすると、ユーザーインターフェイスで設定された動作をおこないます。
- ページのタイトルを左側の項目名にドラッグ&ドロップすると、その項目名の下に移動する事ができます。
- 注) 他のアプリケーションに向けてドラッグ&ドロップをおこなうと不具合が起きる可能性があります。
- ログウィンドウ
- ダウンロードの状況を報告するメッセージが表示されます。新しいメッセージは最下行に追加されていきます。バッファ(約 64KB あります)がいっぱいになると上のメッセージから消えていきます。
メニューの内容:
- ファイル/終了
- PowerLoader を終了させます。
- 表示/ログウィンドウ
- ログウィンドウの表示/非表示を切り替えます。
- ダウンロード/実行
- "Root" 項目までたどる間のすべてにチェックマークが付いている Web ページを、順番にダウンロードします。
- ダウンロード/スキップ
- 現在のダウンロード先を中断して、次のダウンロード先に移ります。
- ダウンロード/中止
- ダウンロードを中止します。
- 設定/自動運転
- 「自動運転の設定」ダイアログを表示して、PowerLoader を自動運転するための設定をおこないます。
- 設定/ダウンロード
- 「ダウンロードの設定」ダイアログを表示して、ダウンロードをする時の全体的な条件設定をおこないます
- 設定/パスワード
- 「パスワードの設定」ダイアログを表示して、BASIC 認証のパスワードが設定されているページをアクセスするための設定をおこないます。
- 設定/ログファイル
- 「ログファイルの設定」ダイアログを表示して、ログファイルを記録するための設定をおこないます。
- 設定/インターフェイス
- 「ユーザーインターフェイスの設定」ダイアログを表示して、設定可能なユーザーインターフェイス項目の設定をおこないます。
- 設定/ページの追加
- 「ダウンロード先 Web ページの追加」ダイアログを表示して、ダウンロードをおこなう Web ページをリストに追加します。
- ヘルプ/ヘルプ
- 標準のブラウザを起動してヘルプ画面を表示します。
- ヘルプ/バージョン情報
- 「バージョン情報」ダイアログを表示して、バージョン情報、著作権、ライセンスの表示をおこないます。
- ヘルプ/ライセンス登録
- 「ライセンス登録」ダイアログを表示して、このプログラムのライセンス登録をおこないます。
ポップアップメニュー(項目名)の内容:
項目名をポイントして右クリックすると表示されます。
- ダウンロード対象
- 自動運転、またはメニューの [ダウンロード/実行] でこの項目がダウンロードされるかどうかを決めます。クリックのたびにチェックマークの ON/OFF が切り替わります。チェックマークが付いているとダウンロードされます。
- 新規作成
- この項目の下に新しい項目を作ります。
- 削除
- この項目を関連するページの設定も含めて削除します。ダウンロードしたデータは削除されません。
- 項目名の変更
- 項目名を変更します。
ポップアップメニュー(ページリスト)の内容:
リストに表示されている Web ページのタイトルをポイントして右クリックすると表示されます。
- ダウンロード対象
- 自動運転、またはメニューの [ダウンロード/実行] でこのページがダウンロードされるかどうかを決めます。クリックのたびにチェックマークの ON/OFF が切り替わります。チェックマークが付いているとダウンロードされます。
- 直接ダウンロード
- このページのダウンロードを直ちに開始します。チェックマークは関係ありません。
- ブラウザ起動/ファイル
- 標準で使用している WWW ブラウザを起動して、セーブデータによりこのページを表示します。
- ブラウザ起動/URL
- 標準で使用している WWW ブラウザを起動して、このページの URL にアクセスします。
- 設定
- 「ダウンロードする Web ページの設定」ダイアログを表示して、このページをダウンロードする時の条件設定をおこないます。
- 削除
- リストからこのページの設定を削除します。ダウンロードしたデータは削除されません。
ツールバーの内容:
- ページを追加
- メニューの [設定/ページの追加] と同じです。
- ダウンロードを実行
- メニューの [ダウンロード/実行] と同じです。
- ダウンロードのスキップ
- メニューの [ダウンロード/スキップ] と同じです。
- ダウンロードを中止
- メニューの [ダウンロード/中止] と同じです。
- バージョン情報
- メニューの [ヘルプ/バージョン情報] と同じです。
各種設定ダイアログの内容:
自動運転の設定
- 「起動後に自動運転を開始する」をチェックしておくと、PowerLoader の起動時にカウントダウン用のダイアログが表示され、「起動から自動運転を開始するまでの待ち時間」で設定した秒数のカウントダウンをおこない、残り秒数が 0 になると自動運転を開始します。カウントダウン中に [中止] をクリックすれば自動運転は開始されません。
- 「ダイヤルアップネットワークに接続されていなければ自動運転を中止する」をチェックしておくと、カウントダウン終了後にダイヤルアップネットワークの接続状況を調べて、接続されていなければ自動運転を直ちに終了させます。
- 「自動運転が終了したらプログラムの実行も終了させる」をチェックしておくと、自動運転終了後に「プログラム終了までの待ち時間」で設定した秒数のカウントダウンをおこなった後、PowerLoader を自動的に終了させます(こちらのカウントダウンも中止することができます)。
ダウンロードの設定
- ダウンロードされたデータは「セーブディレクトリ」に設定されたディレクトリにセーブされます。
- ダウンロード中に WWW サーバーから何の応答も返って来なくなって「タイムアウト」に設定された秒数経過すると、その時待ち状態になっている処理を中断します。
- 「同時接続数」に設定された数まで、ネットワークとのコネクションを同時におこなう事ができます。ただし現在ダウンロード中のページ(HTML ファイル)を構成するデータのダウンロードがすべて終了するまで、そこからリンクされた先の HTML ファイルには進みません。
- 「サイズ制限」に設定された値 × 1024 バイトを超えるサイズのデータはダウンロードされません。
- ドライブの空き容量が「最低確保容量」に設定された値 × 1024 バイト以下になるとダウンロードを中止します。ただし中止後にセーブされるファイル(リンク情報を修正した HTML ファイル)もあるため、ある程度の余裕を持った値を設定してください。
- 「セーブファイルの更新日時をサーバーに合わせる」をチェックしておくと、ダウンロードしたファイルの更新日時が WWW サーバー上のオリジナルファイルのタイムスタンプに合わせられます。CGI データの場合にはダウンロード時刻になります。(現バージョンの Windows95 の仕様では、更新日時の秒数は偶数になってしまいます)
- 「拡張子の種類によるリンク制限をおこなう」をチェックしておくと、ダウンロードの対象にするデータの種類を、拡張子によって指定する事ができます。
- 拡張子は「リンク対象の拡張子」に設定します。なお ".html" 等の HTML ファイルを表わす拡張子は必ず設定しておかないと、何もダウンロードされなくなるので注意してください。
- 「拡張子がない場合はリンク対象とする」をチェックしておくと、拡張子の付いていないデータもダウンロードすることができます。
パスワードの設定
PowerLoader は BASIC 認証と呼ばれる基本的なパスワードチェックにのみ対応しています。
- 「URL 別のパスワード」で [追加] をクリックすると、「パスワードの設定」ダイアログが表示されて「パスワードを設定する URL」ごとに「ユーザー名」「パスワード」の設定をおこなうことができます。
ここで設定したパスワードは、暗号化されて PowerLoader の設定ファイルに保存されます。ただし、この暗号化にはあまり高度な処理はおこなっていないため、専門家やマニアックな人の手にかかれば解読されてしまう恐れがあります。あなた以外にパソコンを触る人がいなければ問題ありませんが、この様な危険性のある場合には、パスワードの設定は使用しないでください。
ログファイルの設定
- 「ログファイルを作成する」をチェックしておくと、ダウンロード中に表示されるメッセージをログファイルとして記録することができます。
- 「ログファイルを作成するディレクトリ」に設定されたディレクトリに、「ログファイル名」に設定されたファイル名でログファイルが作成されます。このファイル名には、C 言語の標準ライブラリで使われる日付フォーマットを使うことができます。
- 「既存のログファイルに追加する」をチェックしておくと、同名のログファイルが存在する場合、その後ろに追加される形でログが記録されます。
- 「記録するメッセージ」でログファイルに記録するメッセージの種類を指定します。
- 「進行メッセージ」はダウンロードが正常に進行している時に表示されるメッセージです。
- 「セーブ」はダウンロードしたデータをディスクにセーブした時に表示されるメッセージです。
- 「警告」は HTML 解析中に不適切な表現を見つけたり、拡張子チェックに引っ掛かった時に表示されるメッセージです。
- 「リンク対象外」は HTML 解析中にリンク条件チェックに引っ掛かった時に表示されるメッセージです。
- 「続行可能なエラー」は不適切な URL があった時や、ネットワーク上のエラー、WWW サーバーとのやり取りでのエラーが発生した時に表示されるメッセージです。
- 「続行不可能なエラー」はメモリが足りなくなったり、ファイルの書き込みができなかった時に表示されるメッセージです。
通常は「セーブ」「リンク対象外」「続行可能なエラー」「続行不可能なエラー」をチェックしておけば充分です。
ユーザーインターフェイスの設定
- 「ダブルクリック時の動作」の設定で、リストに表示されている Web ページのタイトルをダブルクリックした時の動作を選択できます。
ダウンロード先 Web ページの追加
ダウンロードする Web ページの設定
- 「タイトル」の内容を変更すると、リストに表示されるタイトルを変更する事ができます。ただしダウンロードをおこなうと元に戻されてしまいます。「タイトルを固定する」をチェックしておくと元に戻されることはありません。
- 「起点の URL」に設定された URL が先頭のページとなり、ここからダウンロードが始まります。
- ダウンロードする範囲を表わす URL の照合パターンを「リンク条件」に設定します。パターンにはワイルドカード '*' を含めることができます。このパターンとリンク指定のあった URL のフルパスが文字列として比較され、一致した場合にダウンロードの対象となります。使用できるワイルドカードは '*' だけです。比較の際に大文字/小文字は区別されません。'/' や '.' 等は特別な意味を持たず、単なる文字として扱われます。
- パターンの頭に '!' を付けると NOT に相当し、一致しない場合に有効となります。
- 条件をカンマ ',' で区切って複数個並べると AND に相当し、それらの条件すべてを満たした場合に有効となります。
(これらの指定をおこなう際に余分なスペースは入れないでください)
- [追加] をおこなって条件が複数行にわたる場合は OR に相当し、それらの内一つの条件を満たせば有効となります。
- 次の例は、"http://www.fureai.or.jp/~msaito/" の下、もしくは "http://www.fureai.or.jp/" の下で、誰かのホームディレクトリの下ではない場合(/cgi-bin 等)をダウンロードの対象として指定しています。
http://www.fureai.or.jp/~msaito/*
http://www.fureai.or.jp/*,!http://www.fureai.or.jp/~*
注) パターンにはポート番号の指定を含めないでください。リンク指定のあった URL にポート番号が含まれていた場合でも、それを取り除いた形で比較がおこなわれます。
- 「指定ページが更新されている時だけダウンロードする」をチェックしておくと、「更新確認ページのURL」に設定されている URL の内容(日付または中身)が更新されている時だけダウンロードをおこないます。このため更新確認をおこなうページには、必ずダウンロード対象内の URL を指定してください。
注) 更新確認をおこなうページがリダイレクトされていると確認がうまくいきません。
- URL が '/' で終わっていて HTML ファイル名が省略されている場合、何らかのファイル名を決めないとダウンロードしたデータをセーブすることができないため、「HTML ファイル名が省略されている時のデフォルトファイル名」に設定しておきます。大抵の場合は "index.html" にしておけば問題ありませんが、もし実際には違うファイル名("index.htm" 等)だった場合は、ブラウザ上でリンクできなくなる可能性があります。
- 「リンク対象の HTML ファイルは毎回必ずダウンロードする」をチェックしておくと、更新されていない HTML ファイルも毎回必ずダウンロードされるようになります。アクセスカウンタが正しく表示されない時は、これで対応できる場合もあります。
- 「HTML ファイル以外には「リンク条件」によるリンク制限をしない」をチェックしておくと、HTML ファイル以外には「リンク条件」による制限が適用されなくなるため、「リンク条件」の設定がデフォルトのままでもアクセスカウンタの画像やリンク先のバナーをうまくダウンロードすることができます。
- 「ダウンロードしたファイルのリンク情報を修正する」をチェックしておくと、ダウンロードした HTML ファイルに記述されているリンク先のファイルがディスクに存在する場合は、そちらを指すように HTML ファイルの内容を変更します。通常はチェックしておいてください。変更をおこなう前の HTML ファイルも、頭に '@' が付いたファイル名になって残ります。なお、この処理がおこなわれたファイルの更新日時はサーバー上のファイルと一致しなくなります。
変更されるリンク情報はすべて相対パス化されるので、セーブディレクトリを移動したり別のマシンにコピーした場合でも(ディレクトリ構造ごとコピーすれば)、ブラウザによる参照は問題なくおこなえます。
ダウンロード:
ダウンロードを開始する方法は 3通りあります。
- ポップアップメニュー(ページリスト)の [直接ダウンロード] を選択する
- メニューの [ダウンロード/実行] を選択、またはツールバーの [ダウンロードを実行] をクリックする
- 「自動運転の設定」ダイアログで「起動後に自動運転を開始する」をチェックしておく
1 と 2 の場合はその場で直ちにダウンロードを開始します。3 の場合は次に起動した時に自動的にダウンロードを開始します。
2 と 3 の場合にダウンロードされる Web ページは、"Root" 項目までたどる間のすべてにチェックマークが付いているページだけです。"Root" 項目のチェックが外れているとダウンロードは全くおこなわれません。
いずれの場合もダウンロードを開始すると、メインウィンドウのタイトルがダウンロード中である事を示すメッセージに変わります。
ダウンロード中はメニューの [ダウンロード/スキップ]、[ダウンロード/中止] 及びそれらに対応するツールバーのボタンが有効になります。
- [ダウンロード/スキップ] を選択すると、現在のダウンロード先からのダウンロードを中止して、次の Web ページのダウンロードに移ります。
- [ダウンロード/中止] を選択するとダウンロードを中止します。
注) ダウンロード中は幾つかのメニュー項目が選択できなくなります。
注意事項:
- ダウンロードの開始によって表示されたダイアルアップネットワークの「接続」ダイアログを一度 [キャンセル] すると、それ以後 PowerLoader を終了するまで二度と「接続」ダイアログは表示されなくなります(代りにエラーメッセージが表示されます)。これは Windows95 の仕様のようです。
- 不要になったセーブファイルはご自分で削除してください。ダウンロードによって作成されたどのファイル・ディレクトリを削除しても、PowerLorder の実行に問題が生じることはありません(ただしダウンロード中には削除しないでください)。
- パフォーマンスの低いマシン(クロックの遅い 486 マシン)等ではドラッグ&ドロップ機能が有効に働かず、ページリストの項目分類ができない場合があります。
利用条件:
PowerLoader はシェアウェアです。試用期間(15日)を超えてお使いいただくためには、シェアウェア代金のお支払いとライセンス登録が必要となります。
送金一口分につき、一人のユーザーが複数マシン上で利用、または一台のマシン上で複数のユーザーが利用できます。
送金方法とライセンス登録:
PowerLoader のシェアウェア代金は 1,000円(消費税別)です。試用期間中の機能制限はありませんので、充分お試しになった上で、このドキュメントに記されているすべての条件に同意していただける場合にのみ、送金をおこなってください。
送金は NIFTY-Serve のシェアウェア送金代行システム、ベクターシェアレジ、または銀行振込でおこなってください。なお、送金後の返金はできません。
- NIFTY-Serve の送金代行システムを利用する場合
NIFTY-Serve への支払をクレジットカードでおこなっている方は「シェアウェア送金代行システム」が利用できます。
NIFTY-Serve にログインして GO SWSOKIN を実行し、「2. 送金システム」を選択して、
シェアウェア番号: 5620
で送金手続きをおこなってください。
※ お支払い金額には PowerLoader の代金の他に消費税が加算されます。
作者が入金を確認したら、ライセンス登録の際に必要な「お名前」(NIFTY-Serve に登録された氏名になります)と「パスワード」をメールでお知らせします(送金後、一週間経っても作者から連絡が来ない場合はメールにてお知らせください)。準備が整ったら、メニューの [ヘルプ/ライセンス登録] でライセンス登録をおこなってください。
なお、「お名前」と「パスワード」は必ずメモして保管しておいてください。バージョンアップをおこなう際などに再びライセンス登録が必要となります。
- ベクターシェアレジを利用する場合
クレジットカードをお持ちの方で、SSL に対応したブラウザをお使いの場合には、株式会社ベクターの「ベクターシェアレジ」が利用できます。
※ 企業や学校からのアクセスの場合、ファイヤーウォールの設定によっては利用できない場合があります。
- シェアレジ・サービスの Web ページにアクセスして、画面の案内に従い
シェアレジ作品番号: SR002371
で申し込み手続きをおこなってください。
- 当日〜1週間の間に解除キー準備案内のメールが届きます。
- 再びシェアレジ・サービスの Web ページにアクセスして、お支払い手続きをおこなってください。
※ お支払い金額には PowerLoader の代金の他に、手数料(100円)と消費税が加算されます。
- 即座に解除キーがメールで届けられます。
- 解除キーの情報に従って、メニューの [ヘルプ/ライセンス登録] でライセンス登録をおこなってください。
※ ライセンス登録される「お名前」は、申し込み手続きの際に入力した氏名になります。
- 銀行振込を利用する場合
振込先:
常陽銀行 利根支店
普通口座番号 6055092
斉藤 光男(サイトウ ミツオ)
送金額 1,000円(消費税分はサービス)
※ 振込手数料は送金者側でご負担ください。
銀行振込を利用された方は、PowerLoader の代金を銀行振込で送金したことを作者宛てに電子メールで必ずお知らせください。連絡用のメールには次の項目を記入してください。
- 「PowerLoader 代金振込」と記入
- 送金者名
- 送金日
- ライセンス登録に使用するお名前
以上の内容を記入したメールを作者までお送りください。
作者が入金を確認したら、ライセンス登録の際に必要な「お名前」と「パスワード」を返信メールでお知らせします(メール送信後、一週間経っても連絡が来ない場合は再度メールにてお知らせください)。準備が整ったら、メニューの [ヘルプ/ライセンス登録] でライセンス登録をおこなってください。
なお、「お名前」と「パスワード」は必ずメモして保管しておいてください。バージョンアップをおこなう際などに再びライセンス登録が必要となります。
※ ライセンス登録の際の「お名前」と「パスワード」の入力は、キーボードから打ち込むと間違えやすいので、コピー & ペーストによる入力をお勧めします。
ユーザーサポート:
PowerLoader のユーザーサポートは原則としてバグの報告と修正だけです。それ以外のサポート(使い方に関する質問等)をご希望の場合には別途料金を頂きます。
バグの報告は、WWW の PowerLoader ユーザーサポートページにておこないます。
URL: http://www.fureai.or.jp/~msaito/powerloader.html
バグの修正については、次の場合には対応できませんのでご了承願います。
- 特定の環境でのみ発生するため解析が困難な場合
- 原因がどうしても判明しない場合
- 修正方法が見つからない場合
PowerLoader の最新バージョンは次の場所に登録されます。
- WWW の PowerLoader ユーザーサポートページ
- NIFTY-Serve の FINETAP LIB 2 ([Windows] HTML/Java/WWW ツール)
- Vector Software PACK のライブラリ
不具合の報告やご意見・お問い合わせなどは、先ずユーザーサポートページで最新情報を確認した上で、サポート BBS、または電子メールにてお願いします。
作者のメールアドレスは次の通りです。
※ どちらでもメール可能な場合は、なるべく msaito@fureai.or.jp 宛にお願いします。
著作権:
- 本ソフトウェア(実行プログラム、およびドキュメント)の著作権は斉藤光男が有します。
- 以下のファイルについては Microsoft Corporation およびマイクロソフト株式会社が著作権を有します。(Copyright(C) 1994-1997 Microsoft Corporation.)
"MFC42.DLL", "MSVCRT.DLL", "WININET.DLL"
免責:
- 本ソフトウェアを使用した結果、ユーザーまたは第三者にいかなる損害が生じても、作者はその責任を負いません。
- 本ソフトウェアにバグ・不具合が存在しても、作者はこれを修正する義務を負いません。
転載・再配布:
WWW サイトや FTP サイト、BBS への転載については以下の条件を守る限り自由とします。雑誌や書籍等への収録については事前にお問い合わせください。
- 最新版(β版を除く)を登録すること。
- ファイルの内容を変えないこと。
- バージョンアップされた版の登録を転載者が責任を持っておこなうこと。
- シェアウェア(1,000円)であることがダウンロードする前に判るように明記すること。
その他:
- 領収書の発行はおこなっておりません。銀行振込の振込受領書(振込人控)、クレジット会社の引き落とし明細書を領収書の代りとしてください。
- 作者が急病や事故に遭った場合を除いて、長期間メールによる連絡が取れない状況になる場合は、ユーザーサポートページにて事前に告知いたします。
履歴:
- 1997.4.11 - Version 1.0
- 1997.6.5 - Version 1.1
- サーバーによって画像がダウンロードされない場合の対策として、ヘッダに "Accept: */*" を追加した。
- ログウィンドウを開いていないとダウンロードを実行したとたんに不正処理を起こす不具合を修正した。
- IMAGE タグの画像もダウンロードされるように、設定を ini ファイルに追加した。
- 「既存のログファイルに追加する」チェックを追加した。
- 「ユーザーインターフェイスの設定」ダイアログを追加した。
- 「ダブルクリック時の動作」設定を追加した。
- 「ダウンロード」ダイアログを一つにまとめた。
- えせヘルプを追加した。
- 処理手順を合理化してソースを整理した。
- 1997.7.3 - Version 1.2
- ログウィンドウが表示されるたびに 1×1 ピクセルづつ大きくなっていたバグを修正した。
- "downloadlist.ini" ファイルの Read/Write を、専用 API を使わずに自前でおこなう様にした。
- ダウンロード中にメインウィンドウがフリーズしてしまわないようにした。
- メインウィンドウを分割して、左側のペインに TreeView で項目名を表示するようにした。
- ページリストに「DL数」項目を追加した。
- ダウンロードをマルチスレッド化して同時接続ができるようにした。
- リダイレクトに対応した。
- 「ディレクトリの選択」ダイアログを使えるようにした。
- ログウィンドウのスクロールバーでドラッグができるようにした。
- ログファイルの記録メッセージに「リンク対象外」を追加した。
- リンク情報の変更で、すべて相対パスに変換されるようにした。
- 「指定ページが更新されている時だけダウンロードする」機能を追加した。
- 新たなダウンロードをおこなうまでログファイルを消さない様にした。
- セーブ前に「最低確保容量」でディスクの残り容量をチェックするようにした。
- 「タイトル」を変更できるようにした。
- [ダウンロード/スキップ]、[ダウンロード/中止] メニューを追加した。
- 1997.7.6 - Version 1.3
- ダウンロード終了時に音が鳴るようにした。
- ログウィンドウをキー操作に対応させた。
- 1997.7.8 - Version 1.3a
- 「タイトルを固定する」チェックの状態が保存されないバグを修正した。
- 1997.7.13 - Version 1.3b
- 項目名やタイトルを別のアプリケーションに drag&drop すると間違った変更がおこなわれるバグを修正した。
- ページのタイトルをネスケのウィンドウに drag&drop したら表示できるようになった。(Version 3.01[ja] で確認。IE では動作しません。オマケ機能なのでサポートはありません)
- 1998.3.10 - Version 1.4
- JIS コードが使われているページがうまくダウンロードできないバグを修正した。
- 拡張子の種類によるリンク制限を ON/OFF できるようにした。
- ダウンロード中に表示されるダイアログを廃止して、代わりにウィンドウタイトルに情報を表示するようにした。
- ツールバーを付けた。
- ディレクトリ選択ダイアログにシェル関数を使うようにした。
- 自動運転の処理方法、その他を内部的に多少変更した。
- チェックマークと About ダイアログのデザインを変更した。
- 1998.3.25 - Version 1.4a