五線譜1   

    ダンス音楽集作成の実際
     
 

持っている設備、使う道具によってダンス音楽集の作り方もいろいろあります。いくつか実例をあげますので参考にしてください。



1.CDからカセットテープに録音する場合


  何枚かのダンス音楽のCDとCDラジカセがあればダンス音楽集を作れます。 ライン出力つきのCDプレーヤーとカセットデッキがあれば、音質の面でなお結構です。
  まずカセットテープの選択ですが、ノーマル、ハイポジション、メタルの3種類があります。 大きなパーティー会場で大音量で再生すると、音質の差がはっきり出てしまいます。 音質の良いハイポジションかメタルで、なるべく高いものの新品を使います。 CDラジカセではメタルに対応していない機種が多いので、その場合にはハイポジションを選びます。 ステレオ用のカセットデッキはほとんどメタルテープに対応しています。 長さは90分(片面45分)までにします。 120分テープは薄く作ってあり、傷みやすいので避けた方が無難です。 
  またテープレコーダーのヘッドが汚れていたり、長く使ってすり減っていたりすると音質が非常に悪くなります。 録音の前にヘッドをアルコールと綿棒でクリーニングし、それでも音質が悪ければ別の装置を探します。
  CDを聞いて、気に入った音楽を選びます。 速度調整出来るCDプレーヤーがない場合は原曲の速度表示を見て、速すぎたり遅すぎたりするものは避けます。 次に選んだ曲をどういう順番で並べるかを決めます。 配列は私の作った音楽集の順番を参考にして下さい。 28-30曲で74分になっています。 3分を超える長い曲を使うときはフェードアウトするタイミングを決めます。 音楽の盛り上がった部分を避けてフェードアウトするようにします。
  さて、いよいよ録音ですが、白いリーダーテープには録音出来ないので、茶色の録音出来る部分が見えるまでテープを巻き取り、カセットレコーダーにセットします。 録音の一次停止状態にし、CDの再生ボタンと一時停止解除ボタンを同時に押して録音を始めます。 1曲終われば再び一次停止にします。 次々と録音を繰り返して、テープの終わりまで入れます。 片面の最後の曲はテープがなくなるために途中で切れてしまうことが多いですが、そのような場合はテープの最後の曲を再生してみて時間を計ってみます。 2分以上あれば、その曲を最初から録音し直し、ぴったり収まるようにフェードアウトします。 短ければ、その曲を消去し、裏面の始めから録音しなおします。

  複数のCDから音楽を集めるときは、録音された曲ごとの音量に変動が無いように再生レベルか録音レベルで調整します。 コンポーネントステレオではCDの音量に合わせて自動的に録音レベルを調整する機能が付いたものがあり、とても便利です。
  このように手間をかけて作成した最初のテープは、マスターテープとして大切に保管しておき、普段は別のテープにダビングしたものを使用するようにします。 何度もダビングを重ねると音質が悪くなりますので、マスターテープからの1次ダビングテープを使うと良いでしょう。 また、テープは暑い車の中に放置すると急激に音質が劣化します。 扱いには注意しましょう。


2.ミニディスクに録音する場合

  
ダンス音楽集を作る装置として本命はミニディスクでしょう。 録音後長く使っていても音質の劣化がありませんし、曲順を並べ替えたり、途中の曲を消去したりできるとなるとまさに魔法の道具と言えるかもしれません。 テープやCDでは順番を入れ替えることはできません。 
  
MDは1枚で74分の録音ができますが、最近では80分のものも出ています。 テープでは片面の再生が終わって裏面に入るときに、録音の無い部分がありますが、MDでは1枚ずっと切れ目無く再生できるのも良い点でしょう。
  
さて、録音する曲が決まったところから説明します。 まず、録音レベルを最適に調整します。 これは、CDによって、あるいは同じCDでも曲ごとに音量が異なることがあり、音量の平均化のために行うものです。MDを録音待機状態(録音の1時停止)にし、CDの目的の曲を再生します。 音量の変化を聞きながら録音レベルのメーターを見て、再生される曲の最大音量の時にメーターを振り切らない程度にレベルを調整します。 振り切ってしまうと音が歪んでしまってよくありません。 あまり低いレベルで録音するのも好ましくありません。 また、この操作は1曲ごとに行います。 適切な録音レベルに設定できたら、録音に入ります。 MDの録音待機状態を解除すると同時にCDの再生を開始します。 CD-MDがシンクロ(録音の自動スタートのこと)されていればタイミングは機械任せとなります。 曲の終わりに5秒程度の空白部分を作って、録音を終了します。 曲が長すぎる場合は、適当な長さになったら録音レベルを下げていき、フェードアウトします。 次々と選んだ曲を録音していき、MDがいっぱいになるまで続けます。 完成したら通して聞いてみて、具合の悪いところがあれば、その1曲を消去してしまい、再度録音します。 後から録音した曲は最後のトラックになりますので、MDの編集機能で決められた配列の位置に移動します。 1枚のパーティー用MDを完成するのは結構時間と根気がいる仕事です。


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