通りゃんせ
わらべうた  作曲 本居 長世  編曲 本居 長世

現在、全国的に歌われている優雅なメロディは、大正10年9月、本居長世が
松竹合名会社の小雀座の児童歌劇上演の際に「移りゆく時代」という題名で、
各時代の童謡を集めて劇的に構成し、丁度徳川時代のわらべうたを補正作曲
して発表したのが最初である。江戸時代に江戸地方で歌われていたと思われる
ものは、もっと単純で素朴なものであった。詞(ことば)の方には~通りゃんせ、
ちょっと通して下しゃんせ・・・・・と、江戸時代の語法が色濃く残っている。
                            日本抒情歌全集1の解説より

通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札(ふだ)を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ

ピアノ前奏が結構長くなっています