消費者物価上昇率は4%で利上げの見込み(2006年7月27日)


オーストラリア
の前会計年度(057月から066月)の物価上昇率が昨日統計局によって発表されました。これによると年間の消費者物価上昇率は4%を記録したとされています。関連発表は下記のサイトをご参照願います。

http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/mf/6401.0  

 消費者物価を押し上げた大きな要因としてはガソリンの値上がり(年間25%アップ)やクイーンズランド北部を襲ったハリケーン・ラリーの被害でバナナの価格が250%上昇などをあげています。  

当地の新聞によれば、今回発表された消費者物価上昇率4%は連邦準備銀行がターゲットゾーンとしている2-3%の水準を上回ったことで、来週火曜日(81日)にシドニーで開かれる準備銀行の役員会では80-90%の確率で利上げが合意されるであろうと推測されております。  

予想される利上げ幅は0.25パーセントで、公定歩合は現在の5,75%6%なるものと見られています。住宅ローンの金利は7.82パーセントと2001年前半以来の最高水準になるものと見られています。これはローン10万ドルにつき一ヶ月に16ドルの負担増に相当するそうです。  

住宅ローンの金利は日本では3%にも満たないと了解しておりますが、オーストラリアでは金利水準が高く、定期預金の金利でも年率6%くらいです。  

2年半前に約10年振りでこちらで滞在を再開しましたが、その時にも10年前と比べて思いのほか物価は高くなっているなと感じました。1990年の物価指数をを100とすると現在の指数は152くらいになっているそうです。  

利上げ予想は株価や為替レートにも反映されていますが、今後どのように推移するか注目されるところです。

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