清蒸鮮魚(2006年3月18日)
此処オーストラリアは肉は安いが魚は日本ほど新鮮な魚が売られていない。
今日は魚を食べたいと新鮮な魚を求めてマーケットに行った。近海で獲れた鯛が比較的新鮮だったので幾分大きめなものを一尾と刺身用のマグロの赤身を買った。
こちらに来てから買い物に行くことと男子厨房に入る機会が多くなった。今日の夕食もサイド・ディッシュは家内の担当、メインの鯛の処理は私がすることにした。
鯛は塩焼きにしようか、先日初めてトライした中華風の清蒸しにしようか迷ったが結局清蒸しにした。今日の鯛はちょっと大きく先日使った圧力釜で蒸すには入りきらず、中華鍋を使った。
ねぎ、しょうが、赤ビーマンを細切りにしたものと香菜を飾って出来たのが写真ような出来映え。
この料理は今回が2度目だが、魚の新鮮さに加えて加熱してかける油の種類や温度、加える酒や醤油の種類と量などがポイントになるようだ。
今日の出来映えは先日のものには及ばなかったが、それでも十分楽しめた。前回との違いは多分魚の鮮度、油と酒の種類などなどによるものと思われる。
近くに住む独身貴族の長男も加わり久し振りに、刺身、酢蛸、日本酒などと共に日本の味を楽しめた。(清蒸鯛魚は本来広東料理の系統と思うが私の作ったものは大分日本風になっていた。)
コモンウェルス・ゲームが閉幕(2006年3月26日)
12日間に亘って英連邦諸国によって競われたコモンウェルス・ゲームは今晩の閉会式で閉幕する。
自宅から10分くらいの距離にある戦争慰霊館とボタニックガーデンを挟む道路が自転車のロードレースのゴール地点なので散歩がてらに観戦に行ってきた。
午前は女子、午後は男子のレースが行われたが、ちょうど女子のゴールに立ち会えた。
女子は100kmの距離を3時間弱で走りきるが、1位はオーストラリアの選手で、ゴール近くの大観衆は歓喜の歓声を上げていた。
次回2010年はインドのニューデリーで開催の予定。その次の2014年にはナイジェリアのアブジャ、カナダのハリファックスが立候補しているとの事である。
今晩の閉会式には英国のブレア首相も出席する。
来週半ばの3月30日から4月2日にかけてF1グランプリが開催される。メルボルンが静かになるのはそのあとである。
豪中関係の変化(2006年3月29日)
こちらに住んでいると豪州と日本オーストラリア関係のみならず豪州と外国との関係も気になるところである。
来週中国の温家宝首相がオーストラリアを訪問するとの事だが、昨日のハワード首相の記者会見では「オーストラリアは中国向けのウラン鉱の輸出調印を行う見込みである」と発表した。「軍事目的には使われないこと」という条件をつけるとの事である。
今月初めにインドに対してはウラン鉱を売却する考えのないことを表明したこととは対照的である。中国は「核拡散防止条約」に調印しているがインドはしていないというのがその違いの説明である。
オーストラリアのウラン埋蔵量は世界の40%を占める由。最近の中国はオーストラリアから大量の鉄鉱石を買い付ける(既に日本のオーストラリアからの買付量を超えている)などオーストラリアにとって最も重要な貿易相手国になっている。
このことがオーストラリアの対中姿勢にも変化をもたらしている。1989年の天安門事件の際にはオーストラリアにいる中国人留学生にオーストラリアの滞在ビザを与えるなど当時の中国政府に批判的であったが、最近はその姿勢が全く変化してきている。
今月中旬に米国のライス国務長官がオーストラリアを訪問した際に、中国の軍事拡大を懸念するライス長官に対して、オーストラリアのダウナー首相は「対中封じ込めは良くない」と進言した由。
麻生外相も参加しての3カ国外相会議では「日米豪、中国の軍拡で懸念共有」との新聞の見出しがあったが、結局、共同声明に「中国の軍拡懸念」の文言は入らなかったとの事である。
政治面での日中関係が悪化している折から中国温家宝首相の豪州訪問でどんな動きが出るか注目している。
一方、米国には4月20日に胡錦濤・国家主席が訪米する予定との事だが、中国側の「国賓待遇」の要求に対して結局は「国賓」扱いよりやや格の下がる「公式訪問」の形になる由。このあたりの米中の関係も気になるところである。
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