Project OverDrive
― Far Side
of Horizon MIX ―
【ストーリー】
銀河系のはるか彼方にあるドラゴンランド。
この美しく平和な世界は永遠に続くものと思われた。
しかし、突如現れた凶悪な魔物やロボットがドラゴンランドを襲撃。
平和な世界は瞬く間に闇に包まれた。
ドラゴンランドに住む正義のドラゴン『ユーライア』は、
かつての美しい世界を取りもどすため、超能力戦士『ハリアー』に救援を求めた。
未知の敵が待ち受けるドラゴンランドへ単身乗り込むハリアー。
頼れるものは、超高速で走り、空を飛ぶ力。
そして、高出力で連射可能な『キャノン』のみ。
ドラゴンランドの命運を賭け、ハリアーが今旅立つ。
Welcome to the FantasyZone.
Get Ready!
【スペハリという名の奇跡】
赤と青のスーツに金髪。
公式イラストだと黒のサングラスをかけている。
大体のユーザーが知っているハリアーはこんな印象だと思う。
でも、元々は戦闘機だから。
良い子なら誰もが知っているV/STOL機の傑作『ハリアー』が元ネタ。
故に、アーケードではその名残であろう『操縦桿』で操作する。
ちなみにWiiではヌンチャクを操縦桿に見立ててプレイできるが、
ムービング機能はないため、自力で体を傾ける必要がある。
セガサターンならより操作感覚が近い『ミッションスティック』でも遊べたが、
ムービング機能はないため、自力で体を傾ける必要がある。
体を傾ける必要が…あるんだよ。わかれ。(´・ω・`)
それから、ハリアーはとにかく足が速い。
二足歩行の限界に挑戦しているかのようなハイスピード。
あの速度で足がもつれず走れる脚力も特筆すべき事項だ。
走る!
ウッ(草にけつまずく)
走る!
ウッ(草にけつまずく)
走る!
アーッ!(石柱に激突死)
…紛れもない事実だが。
まあ、傍から見るとプレイヤーの反射神経を超えている気もするが、
敵の攻撃は常にハリアーを狙うため『円運動』で大体避けられる。
逆を言えば、ジッとしていれば『アーッ』になる。
それから、スペハリといえばロボットの敵ネタ。
タイトル画面にも出ているあのロボットの名は何故か『ドム』という。
『ドム』という。
大事なことだから2回言った。
…まあ、期待通りジェットストリームアタックしてくる。
しかし、後の移植では大人の事情(日の出の事情?) で修正されたようだ。
他にも『バルキリー』という戦闘機が目撃されている。
…まあ、期待しても変形はしない。
ついでに『IDA(アイダ)』という仏頂面のモアイもどき。
あれは当時の開発部長の名前が由来らしいが、
顔も由来なのだろうか?
…まあ、期待しても変形はしない。はず。
それから、爆発エフェクトにも注目。
一部地上物の爆発に大きな『キノコ雲』があがる。
※スーパーキノコみたいなメルヘンキノコじゃないぞ!
現在だと結構ギリギリな気がする。
最後に依頼主である『ユーライア』にも触れておこう。
白いドラゴンであり、ボーナスステージではハリアーを乗せて
『ネバーエンディングストーリー』ごっこを楽しむのが日課。
そして、木々に体当たりしながら環境破壊に勤しむ。
…美しい世界はどうした。
〜 あとがき 〜 今回はゲーム音楽を好きになったきっかけとも言えるセガの超名作STG 『スペースハリアー』をアレンジしてみた。 しかし、すでに原曲が最高レベルだから何をする必要もなく、ただ自分で メロディのひとつひとつを噛み締めながら入力していっただけ。 恐れ多くて、それ以上のことはできない曲なんだ、うん。 …手抜きじゃないよ。(´・ω・`) まあ、小学生の頃に従兄弟からカセットテープでスペハリの曲をもらって、 正に擦り切れるほど聴いたものだから、今こうやって自分で音を鳴らせる ことが、何ともうれしい。 昔はPCなんて高価で買えない時代だし、何より今ほどDTMが一般的ではなかったから、小さなキーボードでたどたどしく『ファーミミー』と弾いていた。 もちろん楽譜の知識なんて皆無だからノートにカタカナで書き殴っていたのも 良い思い出。(´―`) とにかく、プレイしたひとならわかると思うけど、あの吸い込まれそうな 地平線に向けて全力疾走(飛行?) するハリアーの後姿がカッコよくて、 多くのゲーマーはだまってコインを連投してしまう怪現象が…。 さて、せっかくだからスペハリの偉業をここに記しておこうと思う。 @ 擬似3DSTGの草分け的存在であり、始祖と言っても過言ではない。 A 操作に連動して座席が可動するムービング筐体を採用。衝撃すぎる。 B 超高速かつ遠近感のある多重スクロール、32,000色の美麗なグラフィック。 C 家庭用などの別ハードへの移植の数はセガタイトルの中でもトップクラス。 D AC版は一部反転表示しているため、ハリアーが画面右に寄るとキャノンを瞬時に左に持ち替える。…という、いまだに語り継がれるネタ話。 最後、何か違う偉業が混ざった気もするけど、まあいいか。 とにかく、この体感ゲームという家庭用ではまず不可能なゲーム体験を生み出した鈴木裕氏に敬礼! 今の時代こそ、彼のような本気でゲームの未来を変えられる人が必要なんだと思う。 そこ、シェンムー、シェンムーうるさいぞ。(#゚Д゚) あれはあれで時代の先取りをし過ぎたんだよ、ほんと…。○| ̄|_ 今ならもっと売れ…いや、やめておこう。 この80年代のゲーム新世紀を体験したひとたちが、これからのゲーム作りに そのほとばしる感性をぶつけてくれることを切に祈りたい。(´―`) 2012.6.9 RAYSLAY |
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