Project OverDrive
KARATEKA
― 礼、そして転落へMIX
―
【ストーリー】
空手家の主人公『カラテカ』が婚約者『マリコ姫』を連れ戻すために
アクマや部下達と闘う内容の空手格闘アクション。
【礼儀作法】
まず、このゲームの登場キャラは非常に礼儀正しい。
主人公はもちろんのこと、敵まで礼儀を重んじる。
このように殴り合・・・もとい試合の前には必ず『礼(おじぎ)』をしなくてはならない。
そして、この礼をしている間は決して戦いが始まらない。
一礼なんてケチなこと言わずに、ひたすら礼をしまくるのも一興。
こちらに合わせて礼をしてくる敵がなんとも愛らしい。(´―`)
実は、この礼のシステムには裏があって、礼をしないと
敵の難易度が跳ね上がるという不思議ルールがある。
まぁ、それ以前に『構え』をしなければ即死だけど。(´-ω-`)
ちなみに、ダッシュ中に敵に触れても即死する。
体は鍛えておけよ、ほんとに。
【空手家のカラテカ】
多くのプレイヤーがツッコミをいれるのがこの名前じゃないかなぁ。
だけど、職業(?)を名前にするってこの時代は案外多かった気がする。
それとも、ふつうにKARATEKAという名の外国人なのかもしれない。
なんとなくマリコもアラブ人っぽいし。
・・・いや、よくみるとfrom U.S.A.って書いてあるなぁ。
となると、アメリカ人かもしれない。(´―`)
しかし、この移植元は販促チラシでブローダーバンド(開発メーカー)を
ブローダーボンドと書いていたくらいだし正直アヤシイけど。
【いざ尋常に!】
さて、カラテカはその名のとおり空手を使うようなんだけど、
実際は『南斗再試拳(なんとさいしけん)』という限りなくアヤシイ流派の使い手、らしい。
まぁ、大そうな名前の割には上・中・下段のパンチとキックしかできない。
当然、南斗聖拳108派とも無関係・・・だと思う。
あとカラテカは『移動』と『構え』を切り替えられる。
というより、構えないと攻撃ができない。
そして、多くのプレイヤーは以下の洗礼を受けることとなる。
スタートして前進
↓
敵がいるので礼
↓
構えて戦闘準備
↓
「おや、構えると後ろに下がれるのか」
↓
じりじりじりと摺り足で下がる
↓
死
とまぁ、こういう具合で転落死が発生する。
スペランカー先生といい勝負だと思う。
【アクマの館】
なんとか敵の館まで辿りつくと、中には衝撃の即死トラップが待っている。
鉄の柵
先の尖った鉄の柵がカラテカに当たると問答無用で即死。
そして、その落ちるタイミングが恐ろしいほどにシビアでわからない。
初見殺しという単語がこれほど似合うトラップもないと思う。
・・・え、コンティニュー?
あったらいいのにねぇ。(´-ω-`)
多くのプレイヤーがここで死に、タイトル画面に戻された経験を持つ。(はず)
これがカラテカをクソゲーと言わしめた最大の汚点というか個性。
結果的に、このカラテカの作者は名作『プリンス・オブ・ペルシャ』を生み出すわけで。
きっと、罠で即死という考えはこの頃からあって、いわゆる『死にゲー』を好んでいたのかもしれない。
結局、リアルを追求していくと死は身近なものだし、ある意味正しいような気もする。
もうひとつの特徴として、リアルな動きがある。
ファミコンでもヌルヌル動いて気持ちいい。
リアルな動き!
リアルなゲーム性!
リアルな音
(´・ω・`)・・・?
まぁ、今かかっている曲の間に突然ピッピッピッという電子音が聴こえると思う。
これ、足音だから。○| ̄|_
幼児が音のでる靴で走り回っている姿が目に浮かぶ。
ちなみに、技をくり出すと『ピッ!』という音が鳴り、当たると『ボッ』と鳴る。
もうどっちでもいいよ。
音楽も数種類のジングルと対戦テーマのみ。
肝心の対戦テーマも6秒くらいのくり返し。
とは言え、1984年という時代を考えるとBEEP音しか鳴らないゲームも多かったし、
頑張っているほうなのかもしれないけど。
そうそう、波の効果音だけは中々リアルに聴こえるなぁ。
ノイズを利用しているんだろうけど、上手に調整していて雰囲気でていると思う。(´―`)
【アクマ将軍】
変な仮面を被っている。(`・ω・´)
なんかの部族なのかと思ってしまうけど、本人たちはいたってマジメらしい。
この水色の前衛的なファッションの男が『アクマ将軍』。
部下たちも鳥(タカ)を除いて大体こんな感じ。
ちなみに、一応全員『黒帯』の様子。
【地下道場】
いよいよ、物語も佳境。
館の地下には四天王(らしきもの)がいて、全員を倒すとついにマリコ姫のいる部屋へ!
(;゚Д゚)
部屋に入ったとたんアクマ将軍のアクマのような正拳突き連打が・・・。(´-ω-`)
しかし、マリコもマリコだよなぁ。
見てたなら教えてくれよ。
というか、それ以前に
礼はどうした。
部下のほうがまともじゃないか。(´д`;)
まぁ、がんばってアクマ将軍を倒すとマリコ姫とハッピーエンドなんだけど、
ここにとある疑惑が・・・。
『マリコ、たいして待っていなかった説』
これが疑惑の写真。
I LOVE YOUという文字の下に、どうもぎこちないふたりの姿がみえる。
お気づきだろうか。
マリコが一切動いていないことに・・・。
こぇぇぇぇぇ。(((( ;゚Д゚)))
【オマケ】
作品名『やればできる子』
〜 あとがき 〜 今回は不朽の名作格闘アクション『カラテカ』をアレンジしてみた。 昨今カラテカというと芸人の方を指す場合が多いけど、ゲーマーなら確実にこの 「カラテカ」を答えると思う。それくらい有名なゲーム。 まぁ、2012年には次世代機にアレンジされたカラテカが発売されているからそこそこ 今の子供も知っているのかもしれないけど、あれはなんかちょっとチガウ気が・・・。 それに、このシュールな難易度は再現されていないと思うから、やるならこの初代を プレイしてほしいなぁ。※本当の初代はAppleII版らしいけど。 さて、曲についても少し解説しておこうかな。(´―`) 今回も、とにかく原曲が短いのがネックだったなぁ。 結局、スパルタンXと同様にストーリー性をもたせて作ることにしたんだけど、 ある程度はうまくいったと思う。 というか、ゲームをプレイしたひとならほとんど説明不要なんじゃないかな。 一応ゲームの流れに沿っているから、脳内で動きが再生されるんじゃないかと思う。 使用した曲順は以下のとおり。 1.スタートのジングル 2.対戦テーマ 3.勝利のジングル 4.ボスが部下に指図するデモのジングル 5.カラテカと敵の交互移動 6.対戦テーマ(2回目) 7.ゲームオーバー 交互移動の部分は「音楽なのか?」と迷ったけれど、これもカラテカを演出する 立派な曲だと思って採用することにした。結果的に良かったかな。(´―`) アレンジの方向性はとにかく『日本』と『勇壮』を意識してみた。 礼節を重んじながらも、覇気で相手を追い込む力強さ。 こういった部分を感じとってもらえたらうれしいなぁ。(´―`) 2015.2.19 RAYSLAY |
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